「ヒラギノ角ゴ」や「MS Pゴシック」に代表されるゴシック体は、横線と縦線の太さがほぼ同じで、ウロコが(ほどんど)ない書体を指します。主にプレゼン資料や広告デザインなど、短い文章を表現する際に重宝する書体です。その他、文章の見出しにも向いています。今回は商用可なフリーフォントを10点ご紹介致します。
源暎ゴシック
Adobe社が提供する高品質なオープンソースフォント「源ノ角ゴシック」をベースに作成されているフォントです。Youtubeやニコニコ動画などの動画配信時に利用されることを意識したフォントとのことです。
JKゴシックL
女子高生が書く独特な平仮名、片仮名を意識したフォントです。全体的に丸みを帯びており、細い線で可愛らしい雰囲気の書体です。平仮名や片仮名を多用する詩などに向いているかもしれません。
ステルスゴシック
ステルスゴシックはインラインフォント(袋文字)のカテゴリーに属します。一般的なインラインフォントは太めで目立たせるために使用されますが、ステルスゴシックはあえて目立たせない事を意識して作られた珍しいフォントです。かなり大きなフォントサイズにしてもゴシック特有の重さをほとんど感じません。
飴鞭ゴシック
上述のステルスゴシックと同じ製作者が作ったフォントです。制作にかかった時間は約一時間ほどとのことですが、文字の端っこが尖がっていて特徴的な書体となっています。ちなみに「飴鞭ゴシックの裏話」というコーナーがひっそり設けられております。
HigashiOme Gothic
フォントの制作者側に文体のこだわりが感じられるサイト「鑓水製作所 」にて公開されているフォントです。「常用漢字」「人名用漢字」「表外漢字」の他、よく使用されるであろう漢字にも対応しているため使いやすいです。
コーポレート・ロゴ
企業やサービスで使われているようなモダンでシンプルなロゴ文字をイメージしたフォントです。特に片仮名は昔の喫茶店などで使われていたような独特の懐かしさを感じさせます。
刻ゴシックフォント
刻ゴシックはゴシック体の漢字フォントに、それとは相反する字面の小さなひらがな・カタカナを合成した書体です。このように紹介すると「文字の大きさが不ぞろいで読みにくいのでは?」と思うかもしれませんが、文字の大きさが躍動感を生み出しており読みやすいフォントです。
超極細ゴシック体
フォント名が表すとおり、非常に細くハッキリした線で描かれているフォントです。ボールペンで定規をなぞったようなイメージで制作されているとのことで、無機質ななかにも清潔感・透明感を与えるデザインとなっています。
なごみ極細ゴシック
上述「超極細ゴシック体」と同じところで制作されたフォントです。オールドスタイルのかな文字が特徴的で、文学などに使われていそうな雰囲気が出ています。
自家製 Rounded M+
最後にご紹介するのは丸ゴシックです。第一水準漢字のすべてと、第二水準漢字の一部の 4,972 字に対応しているため、漢字を目立たせたい時などに向いているフォントといえるでしょう。