Python では様々な演算子を使用することができます。今回は、サンプルとともに演算子の使い方を説明します。
算術演算子
四則演算などの数値計算で使う演算子です。
演算子 | 意味 | 計算例 | 結果 |
+ | 足し算 | 2 + 3 | 5 |
- | 引き算 | 10 - 3 | 7 |
* | 掛け算 | 3 * 4 | 12 |
/ | 割り算 | 15 / 3 | 5 |
% | 割り算の余り | 13 % 5 | 3 |
** | べき乗 | 2 ** 3 | 8 |
「%(割り算の余り)」はモジュロ演算と呼ばれ、整数の割り算を行った際、余りの部分を出力する操作です。例えば「13 % 5」を計算すると答えは「2あまり3」なので、余り部分の3を出力します。
べき乗は、数学的な書き方ではべき指数を右上に記述しますが、Python では掛け算記号の「*」を二つ重ねて表現します。
1 2 3 4 |
>>> 13 % 5 3 >>> 2 ** 8 256 |
比較演算子
左右の数値が等しいか、どちらかが大きいかを判断します。
比較演算子 | 使用例 | 意味 |
== | a == b | a と bは等しい |
!= | a != b | a と b は等しくない |
< | a < b | a は b より小さい |
<= | a <= b | a は b 以下 |
> | a > b | a は b より大きい |
>= | a >= b | a は b 以上 |
比較演算子は、式が成り立つ場合は True を、成り立たない場合は False を返します。
1 2 3 4 5 6 |
>>> 5 == 5 True >>> 5 == 10 False >>> 5 != 10 True |
!= は左右の数値が違う場合に True を、等しい場合に False を返します。
また、「a <= b」は「a は b 以下」なので「a と b が等しい、または a が b より小さい場合」を示しますが、「a < b」は「a は b より小さい」なので、等しい場合を含みません。必要に応じて使い分ける必要があります。
1 2 3 4 5 6 |
>>> 5 < 5 False >>> 5 <= 5 True >>> 5 < 12 True |
また比較対象の変数の値は、数値と文字列を区別します。
1 2 3 4 |
>>> 12 == "12" False >>> 12 != "12" True |
このように型が異なるものを比較している比較する場合は、どのような結果になるかきちんと理解しておく必要が有ります。特に、上記の例の様にプログラム自体が正常に動作する場合は「True」「False」を返すだけで、エラーとはならないので注意が必要です。
文字列に対する比較演算子
数値と同様、文字列に対しても比較演算子を用いることができます。
比較演算子 | 使い方 | 意味 |
== | a == b | 文字列 a と文字列 b は等しい |
!= | a != b | 文字列 a と文字列 b は異なる |
< | a < b | 文字列 a が文字列 b に含まれる |
<= | a <= b | 文字列 a が文字列 b に含まれるか、等しい |
> | a > b | 文字列 b が文字列 a に含まれる |
>= | a >= b | 文字列 b が文字列 b に含まれるか、等しい |
文字列同士の比較の場合、左右の文字列が等しいか、または包含関係を判定します。例では a と b の文字列は等しくはありませんが、a が b に含まれているため、以下の結果となります。
1 2 3 4 5 6 |
>>> a = "pen" >>> b = "This is a pen" >>> a == b False >>> a < b True |
まとめ
今回は、Python の演算子の使い方をまとめました。演算子はプログラム中に頻繁に使用するものなので、ぜひ覚えておきましょう。