ビジネスシーンでは相手に敬意を表すことは重要ですが、過剰な敬語の表現はかえって相手に不快な印象を与えてしまうことがあります。それでは誤った敬語の使い方について確認していきましょう。
二重敬語はNG! 重複した表現に注意
同じ種類の敬語を一度に2つ重ねてしまう表現を二重敬語と言います。敬語として適切な表現ではなく相手に違和感を与えてしまうため注意しましょう。
尊敬語の二重敬語
誤:おっしゃられる → 正:おっしゃる
誤:召し上がられる → 正:召し上がる
謙譲語の二重敬語
誤:拝見させていただきます → 正:拝見します
誤:伺わせていただきます → 正:伺います
役職名+敬称の二重敬語
誤:○○部長殿 → 正:○○部長
誤:各位様 → 正:各位
”~させていただく”の使い過ぎについて
最近若者を中心に「~させていただく」という表現が広がっています。動詞に「~させていただく」と付けるだけで謙譲語の意味合いになっていると感じるかもしれませんが、ニュアンスとしては過剰な場合が多いです。
謙譲語を使う場合は文末に「~致します」「~しております」等と付けた方がビジネスシーンでは適切です。
適切な敬語表現のポイント
一般的に敬語は一つの文につき1回が適切であるとされています。また、文章の途中よりも文末を敬語表現にした方が丁寧な印象となります。
まとめ
過剰な敬語表現は文章が長くなってしまうため、何が言いたいのか伝わらなくなってしまいます。また、電話にだらだらと時間がかかり先方をイライラさせてしまったりします。冗長な言い回しよりも、ピンポイントな表現で相手に美しい印象を残せるようにしていきたいですね。