アプリユーザーを「知る」ための競合調査

UX MILK編集部

モノづくりのヒントになるような記事をお届けします。

新しいアプリを企画したり、開発・デザインをするとき、多くの方が競合調査をすると思います。

多くの場合、同じカテゴリに属するアプリやユーザー層が似ているアプリを片っ端からダウンロードすることが多いと思いますが、この方法だと純粋に「アプリ」を研究するあまり「ユーザー」という観点が抜け落ちてしまうことも少なくはありません。

競合調査で大事なのは自分の将来のアプリのユーザーを知ることです。とくにヒットアプリを調査する最大の理由は、そのアプリが多くのユーザーにとっての「あたりまえ」になっているからです。後発のアプリとしては既存の文脈に沿うことでより本質的な新しい価値にフォーカスすることができます。

今回はアプリの競合調査で、少し違った視点をもたらしてくれるWebサービスをいくつかご紹介したいと思います。

ユーザーのホーム画面を知る

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#Homescreenはホーム画面を共有するサービスです。

ホーム画面をアップロードすると、アプリが自動的に認識され、全ユーザーに対して何%のユーザーがそのアプリをホーム画面においているかや、併せて置かれているアプリなども知ることができます。

少し古いサービスなので、Instagramの新アイコンなどに対応しきれてなかったり、国内のアプリに対応していなかったりするのが惜しいですが、例えば自分が作ろうとしたアプリは既存のアプリで言うとどこのポジションで、どういった使われ方を想定すれば良いのかなど、考え方の参考になるかもしれません。

ヒットアプリの変遷を知る

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Great Apps Timelineは文字通り、著名アプリの変遷を年代別にまとめたアーカイブサイトです。アプリの種類や画像の点数は少ないのですが、更新が止まってしまったようなサイト以外で古いUIをきちんとまとめているサイトは少ないので、貴重です。

画面サイズやシンプルデザインに変遷しているのはいわずもがなですが、各アプリで年を追うごとになくなっていった機能やデザインについて考察を重ね、歴史を知るのもいいかもしれません。各アプリの年代を縦にみるだけでなく、各年代をアプリ間で横串で見てみるのもおすすめです。

ヒットアプリの画面遷移を知る

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UX Archiveはアプリの機能別に画面遷移(Flow)をまとめている有名なアーカイブサイトです。

チュートリアル(オンボーディング)や会員登録など、機能別でソートしてみることもできるので、現状のマーケットのスタンダードを確認するのに適しています。細かい遷移を確認できるので重宝しますし、通知のタイミングなどもきちんと含んでいるのがポイント高いです。

まとめ

アプリ調査も確度を変えてみると、また違ったものが見えてきます。制作の段階にもよりますが、アプリを知るというよりも、そこの裏の「ユーザー」を知ることができれば、よりよいアプリが作れるのではないでしょうか。


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