デザイナー、特にWeb業界のデザイナーは転職する人が多い職業です。1~3年スパンでの転職を繰り返す人もざらにいるのがWeb業界の特徴です。
そこで今回は、デザイナーが転職をする理由と面接で転職理由を聞かれた時の回答例を紹介します。
デザイナーが転職をする理由
人によって転職を考える理由はさまざまですが、一般的に、転職をする理由は大きく以下の4つに分けられます。
- 上司と意見のずれ
- 待遇への不満
- 仕事内容への不満
- 職場の人間関係の問題
- 家庭の事情
デザイナーの転職理由も、これらの理由に当てはまるものが多いでしょう。
ただし、デザイナーはモノを作るクリエイターという職業柄、より「スキルアップを目指したいから」、「作りたいモノが違うから」といった理由で転職をする人が多いのが特徴です。さらに、Web業界の場合は人材の獲得合戦が激しいので、「転職するつもりはなかったが、知り合いに誘われて」といった人もいます。
フリーランスや起業をする人も
また、転職とは少々違いますが、フリーランスになる人や起業をする人も少なくありません。
このような人たちは、現状に不満はないが「より大きな挑戦をしたい」、「自分のスキルで稼ぎたい」という意欲が強い傾向にあります。
面接で転職理由を聞かれた時の回答
面接では転職理由を聞かれることも多いですが、上記のような転職理由の本音を面接で言うのはどうなのでしょうか。
ポジティブな理由を正直に話すのが良い
結論から言うと、転職では待遇面はもちろんこと企業とのマッチングが重要なので、基本的には正直に理由を話したほうが良いでしょう。
ただし、ネガティブな理由は面接する人に良い印象を与えにくいので、ポジティブな理由に変換してこたえるのがポイントです。
面接で「上司に不満があったから」と正直に話したとしても、面接をする人としては「すぐ不満を持つ人なのか」と疑念をいただくだけです。そうではなく、志望理由と一貫性のあるポジティブな転職理由とすることが大事です。
例えば、仕事内容に不満を持って辞めたいと思ったとしても、その理由を深掘りすると「自分は本当はこういう仕事がしたい」という理由に行き着くと思います。そこで、「自分はこういう仕事がしたいので、御社のこういう部分に惹かれました」のようにポジティブな理由に変換します。
転職理由はすぐ辞めないかの判断基準
今の日本では、何度も転職を繰り返すいわゆる「ジョブホッパー」は、採用する側からは好まれない傾向にあります。求人企業としては、新しい人を採用するのにはコストがかかるので、優秀な人が長期間にわたって働いてくれることが一番良いのです。
そのため、転職理由は「どれだけ長い期間働いてくれそうか」という点の判断基準になります。特に短期間で転職を繰り返している人は、必ずその部分を突っ込んで聞かれるでしょう。
実際にある企業では、スキルセットは完璧だが転職を繰り返している30代のデザイナーが面接に訪れた時、デザイナーは「もう転職は繰り返さない。長く働きたいと思っている。」と伝えたが、結局は転職理由に納得できず不採用としたいうエピソードもあります。
このケースの場合、そもそもその企業と合っていなかったという点もあるかもしれないですが、やはり面接する人を納得させる転職理由は重要となります。
もし、転職理由を明確に説明できないという場合は、一度立ち止まって本当に今転職するべきか考えたほうが良いかもしれません。