PagesとWordはもともと、作っている会社もコンセプトも異なる2つのソフトです。様々な点で違いを見せるPagesとWord。今回はそのPagesとWordの違いを解説します。
PagesとWord、その違い
ユーザーインターフェイスの違い
Wordは有名なリボンインターフェイス、Pagesは横にプロバティを表示するスタイルです。
上図はWordのリボンインターフェイスです。
こちらはPagesのフォーマットインターフェイスです。
コンセプトの違い
Wordは万能ワードプロセッサーを目指すような、高機能ワープロ。一方のPagesは、レイアウトに主眼を置いたページレイアウトソフトというような違いがあります。Wordが文字を中心とした様々な文書に対応するのに対し、Pagesはテンプレート編集を主眼に置いたグラフィカルな文書を得意にします。
日本語対応の違い
Wordはできないものは無いという感じで、縦書きや禁則にも対応しているのに対し、Pagesはこの辺が弱いです。Pagesは基本横書きしかできないので注意しましょう。
iPad/iPhoneアプリの違い
両者ともにiPhone/iPadに対応したアプリを用意しています。そしてインストールそのものはどちらも無料。ただ、Wordは一部機能に制限を設け、Office365などのサブスクリプション契約を結ぶことで機能制限を解除する仕組みになっています。Pagesはそういった制限は設けていません。
また、WordはOneDrive、PagesはiCloudとそれぞれ自前のクラウドスペースを用意して、そこに保存することで便利な機能を設けているのも同じです。
価格の違い
Microsoft社が作っているOffice 365は年額12,000円前後(月額1,200円前後)のサブスクリプション契約。もしくは、15,000円前後でWordの通常パッケージというように有料です。一方のPagesは、2013年10月22日以降にMacもしくはiOSデバイス(iPhone/iPadなど)を購入した場合、無料でダウンロードできます。どちらがいいというわけではありませんが、この辺にも違いが見て取れます。
※価格に関しては、2016年7月時点でのMicrosoft社の価格を参考にしました。
まとめ
細かい違いがある両ソフトですが、Wordがワープロの定番を目指しているのに対し、PagesはDTPソフトとしての特長を伸ばしています。両者ともに長短併せ持っていますので、それぞれ吟味して使ってみると面白いでしょう。