この記事では、PCのクリップボードの機能の解説と、クリップボードをさらに便利にするWindowsとMacのアプリケーションを紹介します。クリップボードを使いこなすと、コピー&ペーストの操作がとても快適になるはずです。
クリップボードとは?
クリップボードの役割
テキストや画像をコピー(もしくは切り取り)すると、一時的に保存される場所がクリップボードです。クリップボードは一時的にしか保存ができないので、次にコピーをすると前にコピーしたデータは消えてしまいます。
クリップボードはPCを使用していると必ず使う機能
異なるアプリケーション間でデータのやりとりができるというのは、とても便利です。クリップボードを意識しなくとも、普段からPCを使用していれば必ず使う機能です。例えばWebサイト上のテキストをコピーして、メールの文章に貼り付けるといったアクションもクリップボードが活躍してるからこそできることなのです。
クリップボードでできること
現在表示している画面をそのままキャプチャするスクリーンショットも、クリップボードを使用している機能です。テキストをコピーしたり、画像コピーしたり、クリップボードは様々なものを一時的に持っておくことができます。
クリップボードはどこにある?
クリップボードは異なるアプリケーション間で共有しているメモリのことで、通常は中身を見ることができません。Windows XP以前にはクリップボードビューアというアプリケーションが搭載されていたものの、Vista以降はなくなってしまいました。
現在は、Officeソフトにその機能が搭載され、例えばWordを起動している間はその機能を使うことができます。
※MacはOS標準の機能でクリップボードの中身を見ることができます。
方法:Finderの「編集」から「クリップボードを表示」
クリップボードの表示の仕方
Wordを起動し、クリップボードの右のアイコンをクリックします。
ウィンドウの左に、クリップボードが表示されます。
クリップボードをより使いやすくするソフト
Windows10でも使用できるクリップボード履歴ソフトです。履歴をインクリメンタルサーチ機能で検索したり、データの暗号化をすることができます。
中でも便利な機能が、FIFOモードです。FIFOモードとは、通常はコピーして、ペーストという操作をセットでとらなかればいけないところを、コピーはまとめておこない、そのコピーした順番にペーストができるという便利な機能です。また、よく使う文言は定型文として登録しておくこともできます。
・Macのクリップボード拡張アプリケーションの定番ClipMenuの後継「Clipy」
Macのクリップボード拡張アプリケーションで有名だった「ClipMenu」の後継にあたるアプリケーションが、Clipyです。
Clipyはスニペット機能があり、よく使用する文言を登録しておくことができます。また、今後はClipMenu にはなかった、Clipy独自の機能スニペット・マーケットを公開予定だそうです。スニペット・マーケットとは自由にスニペットをアップロード、ダウンロードできる機能のようです。