JavaScript には、数学的な操作を行うためのメソッドや円周率などの定数を表すためのプロパティをもつ Math オブジェクトがあらかじめ用意されています。
ここでは、Math オブジェクトのメソッドを用いて、数値の四捨五入、切り捨て、切り上げを行う方法について説明します。
数値の四捨五入
四捨五入を行うには Math.round() を使います。Math.round() は、引数の小数点第1位を四捨五入した結果を返します。
1 2 3 4 5 |
Math.round(2.5); // 3 Math.round(2.4); // 2 Math.round(2.45); // 2 Math.round(-1.5); // -1 Math.round(-1.8); // -2 |
数値の切り捨て
切り捨てを行うには Math.floor() を使います。Math.floor() は、引数の小数点第1位を切り捨てた結果を返します。
1 2 3 4 5 |
Math.floor(2.5); // 2 Math.floor(2.4); // 2 Math.floor(2.45); // 2 Math.floor(-1.1); // -2 Math.floor(-1.8); // -2 |
数値が負数の場合は、絶対値が大きい方に丸められます。
数値の切り上げ
切り上げを行うには Math.ceil() を使います。Math.ceil() は、引数の小数点第1位を切り上げた結果を返します。
1 2 3 4 5 |
Math.floor(2.5); // 3 Math.floor(2.4); // 3 Math.floor(2.45); // 3 Math.floor(-1.1); // -1 Math.floor(-1.8); // -1 |
数値が負数の場合は、絶対値が小さい方に丸められます。