Whois情報とは?
Whois情報とは、「IPアドレス」や「ドメイン名」の登録者など情報の事です。IPアドレス、又はドメインを検索する事で登録している人や法人の情報を知ることが可能です。例えば大手企業のHPであれば「~.co.jp」などのドメインの中に会社の名前や連絡先、担当者などが登録されています。
例として検索サイトで知られる「Google」のドメイン「Google.co.jp」で情報を検索してみました。会社名の情報などが確認できることが分かります。(※一部抜粋しています)
今回は企業の情報を検索しましたが、個人でドメインを取得していれば登録者の個人の情報を閲覧する事ができるようになっています。元々はネット上の技術的トラブルに迅速に対応するために開発されたようですが、現在は商標登録などの問題解決等にも役立っています。
Whois情報公開代行するとどうなる?
Whois情報ではドメインの登録者の情報を見る事ができるとご紹介しました。大手企業であれば情報公開はさほど困らないでしょうが、個人となるとプライバシーが心配です。そこで、プライバシー保護の観点から、個人の情報の代わりに契約している会社の情報が表示される「Whois情報公開代行サービス」というものが登場しました。
これを行うとどうなるかというと、例えば「ユーザーA」が「株式会社B」に情報公開代行を依頼するとします。すると、ドメイン検索をかけた場合「ユーザーA」の情報は一切表示されず、代わりに「株式会社B」の情報が表示される事になります。
ただし、ドメイン名は会社側から提供されるものを選ぶ必要があり、ドメイン登録と管理にはお金がかかります。内容や料金等については代行サービスを行ってくれる会社によって異なりますので、今からHPを作ろう、と考える方は代行サービスを行っているかどうか確認してみるといいかもしれません。
また、○○ブログ、などのブログを作成できるサービスを行っているサイトなどでは、そのサイト自体が大元となっているので、検索をかけるとブログサービスを提供している会社の情報が出てきます。yahooブログならyahooの情報が表示されます。
ドメインのWhois情報を検索する方法
Whois情報とは?の項目で実際にGoogleのドメインを検索した例を挙げましたが、実際に検索するにはどうすれば良いのでしょうか。Whoisの情報で検索するドメインですが「.jp」であればJPRSという機関が。 「.com」や「.net」であればVeriSignという機関が管理している、などドメインごとに管理会社が異なっています。ドメイン情報は公開して良い事になっているので、検索サイトがいくつか存在し、オンラインで探すというのが一般的な方法です。
JPRSとは日本レジストリサービスの略称で、日本に割り当てられたドメイン名「.jp」の登録と管理業務を行っている企業です。jpのついたドメインのWhois情報を検索することができます。
.jp以外にもいろいろなドメインの検索ができるサイトです。
どちらのサイトも同じように検索・情報の閲覧が可能ですが、それぞれ規定や使い方についての案内が記載されています。公開されているものとはいえ、個人の情報となりますので、扱いにはお気をつけください。
Whois情報の各項目の見方
Whois情報には様々な情報が登録されています。Whois情報とは?で確認した「Google」を例にして各項目について確認してみたいと思います。
・ドメイン名
会社及び個人が利用しているドメインの名前です。
・そしきめい
ひらがなでの表記名です。
・組織名
正式な表記名です。
・Organization
英語での表記名です。
・組織種別
組織の種類です。
・Organization Type
組織の種類を英語表記したものです。
・登録担当者
ドメインを登録した担当で、所有者の情報です。
・技術連絡担当者
技術的な担当者の情報です。
・ネームサーバー
ドメインのネームサーバーです。
・署名鍵
電子署名を行う為の鍵の名称です。
・状態
現在の状態を表します。
・登録年月日
このドメインを登録した日付です。
・接続年月日
ドメインを接続した日付です。
・最終更新
最後に更新をした日付です。
今回はシンプルな情報が多かったですが、情報によっては「登録担当者」に電話番号やメールアドレスの記載があるものがあります。この他にも「有効期限」や「レジストラ」情報などが記載される場合があり、「.com」であれば英語で表記されるなど、様々な違いがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。普段はあまり見る事のない情報だと思いますが、自身がHPを作る側になった時は有用な情報となりそうです。代行サービスなどと合わせて上手に活用したいですね。