IPアドレスが競合してしまう原因と対処法

突然のパソコントラブルというのは、パソコンをまだ始めたばかりの方はもちろん、パソコン熟練者でも困ってしまうことがあります。パソコン用語というのは難しいものが多く、一般的に他の事柄で使われることがないため聞きなれない言葉に戸惑ってしまうこともあるでしょう。特に、パソコンを開いている時に突然警告のポップアップが現れると、誰でも驚いてしまいます。

今回はネットワークのエラーの一つ「IPアドレスの競合が検出されました」というエラーに対する原因と対処法についてまとめてみました。

IPアドレスが競合してしまう原因

ネットワークエラー
IPアドレスの競合が検出されました
このネットワーク上の別のコンピューターが、このコンピューターと同じIPアドレスを使用しています。ネットワーク管理者に問い合わせてこの問題を解決してください。詳細については、Windows システム イベント ログを参照してください。

上記の様なエラーのポップアップが表示されてしまう現象は、家庭内などで複数のパソコンを使っている方に表示される可能性があるエラーです。特に長期間パソコンを立ち上げていなかった場合に現れることが多くあります。2台以上のパソコンに同一のIPアドレスが設定されてしまった時に現れるネットワークエラーです。

3つの原因

1. DHCPで割り当て対象となるネットワーク上で固定IPアドレスを設定している

通常は自動で各パソコンにIPアドレスが割り当てられるようにDHCPに「自動割当」を設定していると思います。しかし、何らかの事情で1つのIPアドレス(仮にAとします)を固定IPアドレスとして登録してしまった場合、DHCPサーバーからするとIPアドレスAは「未割当」ということになり、別のパソコンに同じIPアドレスのAを設定してしまうということがあります。

2. 一時的にIPアドレスの割り当てが解放されている場合

1台のパソコンに1つのIPアドレス(A)が割り当てられた後にスリープ状態となり一時的にネットワーク上から外れたとします。この状態では先に割り当てられたIPアドレス(A)が未使用となるため、別のパソコンを起動するとこちらにIPアドレス(A)が割り当てられます。その後、元々のパソコンをスリープから復帰させると、IPアドレスは再取得されない為同一IPアドレス(A)を持つパソコンが2台になってしまうことがあります。

3. 同一IPアドレスを設定してしまっている場合

DHCPによる自動割当を行っていない場合は、同一IPアドレスが設定される可能性があります。特に理由がない限りは、自動割当を行う設定にすると良いでしょう。

IPアドレスが競合してしまった場合の対処法

1. パソコン、ルーターを再起動する

一番最初に行ってほしいのが、パソコンの再起動です。多くの場合はこちらで解決します。使っていないパソコンに割り当てられているIPアドレスを再取得するためには、パソコンをネットワークから切断し再起動することで再取得することが可能です。前述したスリープ状態のパソコンの場合は、一時的にネットワークから離れているだけのため再取得はされません。パソコンを再起動してもやはり同一のエラーが出る場合は、ルーターを再起動してみましょう。

2. IPアドレスを再取得する

IPアドレスを自動割り当てを行っていても、再起動で直らない場合はIPアドレスを再取得してみましょう。再取得のコマンドを実行します。

①コマンドプロンプトを立ち上げます。
ipconfig /release [エンター] 
こちらで、アドレスの開放をします。

②ipconfig /renew [エンター]
このコマンドでアドレスの再取得を行います。

まとめ

通常、1台のパソコンにIPアドレス(A)次のパソコンにIPアドレス(B)といったように別のIPアドレスが割り当てられます。しかし前述したなんらかの原因でIPアドレスが重なってしまった場合は焦らずに、対処するようにしましょう。

多くの場合が、パソコンの再起動で直りますのでまずは落ち着いて、今行っている作業があれば全て保存をすることをおすすめします。


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