break 文は、for 文や while 文の処理を途中で抜け出すときに利用する構文です。ここでは、break 文の使い方について説明します。
break 文の使い方
ループなどの抜け出したい箇所で以下のように記述します。
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break; |
以下は for 文の途中で抜け出す例です。
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for (int i = 0; i < 5; i++) { if (i == 3) { break; } System.out.println(i); } |
実行結果
1 2 3 |
0 1 2 |
上のプログラムでは、 i が 3 になったときに if 文の条件式が真となり break 文が実行され、for 文から抜け出します。このとき、break 文の後にあるコードは実行されないので、i は 2 までしか出力されません。
ネストした for 文に適用する
for 文のループが多重になったものをネストした for 文といいます。このような for 文の場合は1番内側にある for 文からしか抜け出しません。
以下は2重ループに break 文を適用した例です。
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for (int i = 0; i < 5; i++) { System.out.print(i + ": "); for (int j = 0; j < 5; j++) { if (i == 3) { break; } System.out.print(j); } System.out.println(); } |
実行結果
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0: 01234 1: 01234 2: 01234 3: 4: 01234 |
上のプログラムでは i = 3 のときに break 文で for 文から抜け出していますが、内側の for 文からしか抜け出さないので、 i = 4 のときもループが実行されています。
ネストしたループを使うときは、break 文でどの範囲まで抜け出すか注意して使う必要があります。