データを集めて資料を作る、統計を作成する、そんなときにただ文字や数字を並べるだけよりも、グラフなどの図を入れることで、視覚的にわかりやすい資料になります。グラフというのは相手に伝える上で重要な項目と言えるでしょう。
一方で、グラフは上手に使わないと逆にわかりにくくなってしまう恐れもあります。一言にグラフといっても種類があり、いつどんなグラフを使えば良いのかわからないと悩んでしまうこともあります。
今回は、代表的なグラフの種類をどういった時に使えば効果的かを解説します。
代表的なグラフ
1. 棒グラフ
棒グラフでは、量の大小を高さで表すことが出来ます。棒グラフは折れ線グラフよりも、あるポイント(時系列)において項目の比較がしやすいのが特徴です。例えば、月毎の水、電気、ガスの料金を比べたい場合は、上のような棒グラフが適しています。グラフを書く上で、日付順に並べたり数値の多い順に並べるなどすると見やすくなるでしょう。
例:年ごとの生産量などの増減、都道府県や世界各国別のデータ
2. 折れ線グラフ
折れ線グラフでは、線の傾きで数の増減などの変化・推移を表すことが出来ます。例えば、上記画像ではグレーのガスが毎月上がっているのが一目でわかります。各グラフで色を変えると、パッと見ただけで大まかな数値の変化がすぐにわかります。
例:商品別の売り上げの推移、人口の変化
3. 円グラフ・帯グラフ
上記は円グラフですが、円グラフと帯グラフは似たような視覚効果があります。この2つのグラフでは全体の中の割合を見ることが出来ます。構成比を比較するのに向いているといえるでしょう。
円グラフで気を付けることは、時計の針で12時の位置から時計回りに大きい順に並べることが基本的な並べ方になります。あまりに細かくなると見にくい印象を受けてしまいますので、構成比が少ないものはその他でまとめるのもポイントです。
例:世論調査の結果を示すとき、男女比などを大まかに伝えるとき
4. レーダーチャート
レーダーチャートは、複数のデータを一つのグラフに表示することで全体の傾向をつかむのに最も適しているといえます。データの項目数により中心から放射状に線を引き、それぞれの線上に数値の点を描きます。そしてそれらを線で結んで、その形状を見ることで一目瞭然のグラフが完成します。折れ線グラフと同様に、線だけで構成されるため、色や線の太さを変えて見やすくすると良いでしょう。
例:性格診断、能力の傾向を見るとき
グラフを効果的に使うためのポイント
・目的に合ったグラフを選ぶこと
・配色や線の太さなどを考慮し、見やすくすること
・軸の単位を細かくしすぎないこと
まとめ
今回はご紹介したグラフは、5つの基本的なもののみでしたが、グラフにはもっとたくさんの種類があります。
また今回紹介したグラフの中でももっと細かく分けて表示することが出来たり、いくつかのグラフを合わせて表示することでもっと見やすくなることもあります。いつどんなグラフを使うのが良いか、上記のポイントも配慮しながら、実際に並べてみて判断すると良いでしょう。