PCでクリップボードの履歴を削除・一括クリアする方法

パソコンでテキストや画像などのファイルをコピー&ペーストする操作は普段何気なく行っていると思いますが、コピーしたデータは一時的に「クリップボード」という場所に保存されています。そしてあまりに大きいサイズのデータをコピーすると、クリップボードで使用可能なメモリの領域を使ってしまい、パソコン全体で使用できるメモリが少なくなるので動作が不安定になる危険性があります。

上記のことから、クリップボードの容量が大きくなっていると感じた場合は都度手作業でクリアしておくと良いです。クリップボードに記録できるデータの数には上限があるので、小さなデータを何度もコピーして前に記録した大きいデータを追い出してしまう方法もありますが、やはり一括でクリアできた方が便利です。今回はクリップボードの履歴を削除・クリアする方法について確認していきましょう。

Officeでクリップボードを操作・クリアする方法

Microsoft Officeのアプリケーション(Excel・Word・PowerPoint等)にクリップボードの画面があることはご存知の方も多いと思います。これはそれぞれのアプリケーション内でのみ機能しているような印象がありますが、実はメモ帳など他のアプリケーションとも共用で使うことができるのです。

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まずはExcel等のOfficeのアプリケーションを立ち上げ、「ホーム」タブの左下の「クリップボード」の右のマークをクリックして画面を表示させましょう。次にメモ帳を開いて任意の文章を打ち込み、Ctrl+Cキー等でコピーしてみましょう。Officeのクリップボードにメモ帳からコピーした文章が保存されます。

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同様にPrt Scキーを押すとスクリーンショットを取ることができるのですが、画像ももちろんクリップボードにコピーすることができます。そしてExcelの適当なセルをクリックしてクリップボード内の項目をクリックすると、画像やテキストの貼り付けを行うことができます。

クリップボード内の履歴をクリアしたい場合は、画面上部の「すべてクリア」ボタンを押下します。クリップボード内のデータが一括で削除されます。

この方法はクリップボードの操作を行いたい場合にOfficeのアプリケーションを立ち上げておくだけで有効です。Windowが画面を占有して見づらいという場合はクリップボードだけが見えるようにサイズを小さくしておくと良いでしょう。ただし、この方法ではファイルやフォルダなどOfficeでサポートされていない形式を扱うことはできない点にご注意ください。

クリップボードビューアを使用して履歴をクリア

Window98やXPを使用している場合はクリップボードビューアという機能でクリップボードの中身を管理することができます。「スタートメニュー」→「ファイル名を指定して実行」から「clipbrd」と入力すると画面を開くことができます。

この状態で画像やテキストをコピーすると自動的にクリップボードにデータが記録されます。そして「編集」→「貼り付け」をクリックするとクリップボードに記録されたデータを何回でも読み込むことができます。

そして上部メニューの「編集」→「削除」をクリックしてからデスクトップにあるゴミ箱を右クリックし、「貼り付け」を実行するとクリップボード内のデータをクリアすることができます。この機能は残念ながらWindows Vista以降は搭載されていませんが、ご使用の環境で利用できる場合はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

普段何の気なしに使用しているコピー&ペースト機能は実はクリップボードの機能が深く関わっており、クリップボードにデータを溜めこみ過ぎるとメインメモリを圧迫し、PC全体のパフォーマンスに悪影響を与える危険性があります。クリップボードをこまめにクリアする方法を活用し、快適にPCでの作業を行うようにしましょう。


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