Linuxのchownコマンドは、ファイルやディレクトリの所有者やグループを変更するコマンドです。ただし、変更ができるのはスーパーユーザーのみです。
chownコマンドの使い方
chownの構文は以下の通りです。
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$ chown [オプション] ユーザー[:グループ] ファイル |
主なオプション
-f | 変更失敗時にエラーメッセージを表示しない |
-h | ファイルがシンボリックリンクの場合、シンボリックリンクのみ所有者を変更する |
-R | ディレクトリ以下のファイルやディレクトリの所有者も再帰的に変更する |
-v | 所有者変更の詳細を表示する |
ファイルの所有者を変更する
ファイル「file1」の所有者を「user1」に変更する。
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$ chown user1 file1 |
ユーザーの権限によっては sudo をコマンドの前に付ける必要があります。
ファイルのグループを変更する
ファイル「file1」のグループを「group1」に変更します。グループのみを変更する場合は、グループ名の前にドット「.」または「:」記述します。
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$ chown :group1 file1 |
ファイルの所有者とグループを同時に変更する
ファイル「file1」の所有者を「user1」に、グループを「group1」に変更する。
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chown user1:group1 file1 |
ディレクトリの所有者とグループを再帰的に変更する
ディレクトリ「dir1」以下のすべてのファイルおよびディレクトリの所有者を「user1」に、所属グループを「group1」に変更する。
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chown -R user1:group1 dir1 |