ウェブサイトのパフォーマンスを評価する指標のひとつである「直帰率」。一概に低ければ良いとも言えませんが、期待していた値を大幅に上回ってしまっている場合、なんらかの対策が必要になります。直帰率を下げるためには、まずどこを見るべきか、直帰率を下げるためにチェックしたいポイントを紹介します。
直帰率とは?
サイトを訪れたユーザーが、最初に訪れたページだけを閲覧して、そのサイトを離脱してしまう割合を示しています。反対にサイトを訪れたユーザーが最後に閲覧したページの割合を離脱率と呼びます。
直帰率の目安
一般に40~50%が直帰率の平均とされますが、1ページに含まれる情報量が多いブログなどでは直帰率が70~98%と高くなる傾向があり、商品比較や購入手続きでページの移動が必要となるECサイトでは直帰率が30~50%と比較的低くなる傾向があります。
直帰率が高いことが、そのままパフォーマンスの低さを示しているわけでは無いので、ユーザー満足度を知りたい場合はユーザーの滞在時間など、他の指標も合わせてチェックすることが必要です。
直帰率を下げるためにチェックすべきポイント
探している情報が見つかりづらい場合と、ページが読みづらい場合に直帰率が高いと言われています。
この2つの問題を解消するために、以下5つのポイントをチェックしてみましょう。
1. 読みやすい文字になっているか?
文字が読みづらいページは、ユーザーがページを離れてしまう大きな要因となります。フォントのサイズ、行間、色などユーザーが読みやすいようになっているか、見直してみましょう。
2. 内部リンク(ROSリンク)
グローバルナビゲーションやサイドメニューなど全ページに共通する内部リンクは、ユーザーを各ページに誘導する役割を担っており、それらのメニューがユーザーにとってわかりやすい位置に設定されている必要があります。各メニューの配置や配色、タイトルなどを見直すことで、サイト内での回遊性向上につなげましょう。
また、テキスト内にリンクを設定している場合も、同様の見直しが有効です。
3. サイト表示速度
サイト表示が2秒遅くなるだけで直帰率は50%も増加すると言われています。もし、ページの表示速度が遅いと感じるようであれば、HTMLコーディングの見直しや画像の軽量化などを行い、表示速度の改善を図りましょう。
4. デバイスに最適化する
PCサイトのみでスマートフォン用のページが用意されていないなど、モバイルフレンドリー対応になっていないと、それだけで直帰率が高くなります。逆にいえば、スマートフォン対応ページを用意するだけで、直帰率は大幅に改善することが予想されます。
5. ユーザーに役立つコンテンツになっているか
多くの情報があふれ、インターネットなどで手軽に情報が得られる現代、そもそもユーザーが「自分にとって有益だ」「役に立つ」と思われるコンテンツでなければ、ユーザーはすぐにそのページを離れてしまうでしょう。このサイトのほかのページももっと見てみたい、そう思わせるコンテンツを提供することが直帰率の低下に繋がります。
まとめ
複数ページを見てもらうことを前提としているサイトなのに直帰率が高い場合、ユーザーがそのサイトになんらかの不満を持っている可能性が高いです。直帰率を低下させたい場合は、ぜひ今回紹介した5つのポイントをチェックしてみてください。