ユーザーエージェントとは、決められた手順においてデータをやり取りする際に使うソフトウェアやハードウェアのことを言います。特にインターネット通信でHTTPを用いてサイトにアクセスするウェブブラウザがそれに該当します。
私たちが普段利用しているInternet Explorerやスマートフォンで用いられるAndroidなどがそうです。今回はユーザーエージェントの見方について解説します。
ユーザーエージェントの見方
1つの例ですが、IE9の場合のユーザーエージェントは以下のように表記されます。
Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; Trident/5.0)
アプリケーションネーム
「Mozilla」の部分に当たります。ブラウザの種類、又はそのアプリケーション相当の機能を持つという意味合いで使われます。
アプリケーションバージョン
Mozillaの後の「5.0」の部分に当たり、アプリケーションのバージョンを示します。
プラットフォームトークン
「WindowsNT6.1」の部分に当たります。OSに関する表示になります。
バージョントークン
「MSIE 9.0」の部分に当たります。ブラウザのバージョンを表示しています。
Compatibility Flags
「compatible」の部分に当たります。Internet Explorerとの互換性が備わっているかについてを表示しています。
レンダリングエンジン
「Trident/5.0」の部分に当たります。要求されたコンテンツをブラウザに表示させるソフトウェアを表示しています。
ブラウザごとの表記例
主に使われるブラウザとユーザーエージェントの一例です。
Internet Explorer
Ver.11
Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; ARM; Trident/7.0; Touch; MALNJS; rv:11.0) like Gecko
Ver.10
Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 10.0; Windows NT 6.2; WOW64; Trident/6.0)
Chrome
Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/535.11 (KHTML, like Gecko) Chrome/17.0.963.79 Safari/535.11
Firefox
Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; rv:11.0) Gecko/20100101 Firefox/11.0
Safari
Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/523.12 (KHTML, like Gecko) Version/3.0.4 Safari/523.12
Android
Mozilla/5.0 (Linux; Android 4.4.2; 302KC Build/101.0.2c00) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Chrome/30.0.0.0 Mobile Safari/537.36 YJApp-ANDROID jp.co.yahoo.android.ybrowser/1.7.5
まとめ
近年はスマホの普及によってブラウザが多様化し複雑化しているユーザーエージェントですが、情報を細かく分析する事で、どの端末でどのブラウザで閲覧しているか、などを確認する事が可能です。知っていると閲覧情報などの解析に役立つかもしれません。