サイト運営には、コンバージョン率向上がとても大切です。そんなコンバージョン率を向上させるための方法の1つに、A/Bテストがあります。
今回は、ユーザーの好みや動向の調査をすることができる、A/Bテストのツールを4つ比較してみました。A/Bテストの概要と、A/Bテストを行うためのツールを、比較表と併せてご紹介します。
A/Bテストとは
A/Bテストとは、ウェブサイトのAとBの二つの選択肢を比較して検証することです。例えば、バナーの色を黒から白に変えてみたり、「売っています」という文言を、「購入します」という文言を変えてみたりして、どちらの選択肢が多くのユーザーに選ばれているかを、数値的に検証していきます。
繰り返しA/Bテストをすることで、結果を蓄積しながらサイトを改善していくことができます。A/Bテストはサイト全体だけでなく、画像やテキストなどの一部分の変更を行ってテストすることも可能です。
A/Bテストを行うためのツール
A/Bテストを行うときに使える便利なツールを、料金と機能の点から比較しました。今回比較したツールは、Optimizely、Kaizen Platform、Visual Website Optimizer 、Googleアナリティクスの4つです。
- Optimizely
アメリカの企業Optimizely社が運営し、世界6000社以上が導入しているA/Bテストの代表的ツールです。 - Kaizen Platform
アメリカに本社を持つKaizen Platform社が運営していて、日本を中心に導入されています。
- Visual Website Optimizer
インドに本社があるWingfy社が提供、Optimizelyと比較されることが多いです。 - Googleアナリティクス
Google社が提供するアクセス解析ツールです。
料金別、機能別比較
下の図は、4つのツールを比較した表です。
料金から比較すると、Googleアナリティクスは全ての機能を無料で使用できます。ただしテストパターンを自分で作成する必要があります。VWO(Visual Website Optimizer)は有料ですが、他の2ツールに比べ安価なため導入しやすいです。
OptimizelyとVWOはトライアルがあるので、簡単にお試しができます。なお有料の3ツールは契約期間がありますのでご注意ください。
続いて機能別に比較すると、有料の3ツールはテストパターン作成方法は同じですが、テストの種類と解析機能に少し差があります。Kaizen Platformは、複数ページの要素を一度にテストする(多変量テスト)ができません。表にはありませんが、機能を十分使うためのサポートという観点では、Kaizen PlatformとVWOが優れています。
まとめ
以上、A/Bテスト4つのツールについて料金別機能別比較を行いました。懐に余裕があって簡単に導入したいのであればKaizen Platform、多変量テスト優先であればOptimizelyやVisual Website Optimizer、無料であればGoogleアナリティクスをお勧めします。