アプリのマネタイズ方法の1つとして数多く導入されているアプリ広告。また、広告を出稿したい企業にとっても、アプリは多くの人に広告を見てもらえる場になり得ます。
アプリの運営・開発側にとっても、認知や売上の獲得を伸ばしたい企業にとっても、今やアプリ内広告は当然のように見逃せない手段です。現時点では直接関係ない人にとっても、いつアプリ内広告の担当になってもいいように、基本的なポイントについて理解しておくことは大切です。
そこで今回は、アプリの開発者視点からアプリ内広告の仕組みや種類、課金方式についてご紹介していきます。
アプリ内広告の仕組み
アプリ内に広告を設置するには、個別で各広告主に広告掲載の契約を取るか、あらゆる広告主とメディア(広告媒体)が繋がっているアドネットワークを利用します。導入が簡単なこと、広告主との効果的なマッチングが叶いやすいことから、近年アドネットワークは重要な媒体の1つになっています。
アプリ内広告の流れは、
「アドネットワークへの登録」
➡︎「指定コード、タグをサイトのソースに設置」
➡︎「広告配信」
➡︎「広告料受取(条件を満たすごとに)」
といった具合に進みます。
アプリ内広告の種類
アプリ内広告には大きく4つの種類があります。
1. バナー広告
【配置】:アプリの起動中、画面上部もしくは下部に表示
【掲載方式】:テキスト、画像、動画
【広告枠のサイズ】:一般的に300 ×50 ピクセル(幅×縦)
アプリのユーザーにとって、もっとも馴染みのある広告だと言えるでしょう。
2.アイコン広告
【配置】:アプリの起動中、画面上部もしくは下部に表示
【掲載方式】:画像
【広告枠のサイズ】:一般的に(38〜58)×(38〜58) ピクセル
広告のような雰囲気を醸し出さないので、利用者にクリックしてもらいやすいです。
3.全画面広告
【配置】:アプリ終了時など、スマホ画面全体に表示
【掲載方式】:テキスト、画像、動画
【広告枠のサイズ】:一般的に300×250 ピクセル
全画面に表示される広告のため、たくさんの情報を訴求できます。
4.オファーウォール広告
【配置】:アプリの起動中、画面上部もしくは下部に表示
【掲載方式】:画像→テキスト、画像、動画
【広告枠のサイズ】:一般的に(38〜58)×(38〜58) ピクセル→300×250 ピクセル
アプリ起動中、上部や下部に設置されたボタンをタップすると、全画面の広告が表示される仕組みになります。
アプリ内の広告面積を自分で調整できるので、訴求内容に応じて柔軟な広告提示が可能です。また、ボタンのタップではなく、全画面表示の広告をクリックでもって課金されるケースがほとんどを占めます。
アプリ内広告の課金方式
アプリ内広告の課金方式にはどのようなものがあるのでしょうか? 以下で、代表的な課金方式をご紹介します。
- アフィリエイト:掲載広告の商品やサービスの利用ごとに課金
- リワード広告:登録やアクセスによるポイント還元など双方に利益のある広告
- CPC(Click per Cost):広告がクリックされると課金
- CPI(Click per install):広告先のファイルやアプリがダウンロードされると課金
- CPA(Cost per Action):商品やサービスの購入が完了した時点で課金
- CPM(Cost per Mill):広告掲載回数での課金
- CPD(Cost per Duration):広告掲載期間に応じた課金
- CPE(Cost per Engagement):広告からSNSなどのサービスを利用し、設定したアクションが達成されると課金
- CPV(Cost per View):動画広告が再生すると課金
まとめ
広告の訴求内容やアドネットワーク事業者によって、課金される広告料の単価は1円~数千円と異なってきます。
ユーザーにとって、アプリ内広告は邪魔な存在になる可能性は大いにあります。どのアプリ内広告がコストパフォーマンスがいいか選定することから、ユーザーの体験を阻害しない方法は何かまで十分い考慮して取り組むと、より良い広告効果を生むことができるでしょう。