Linuxのunzipコマンドは、ZIP形式で圧縮されたファイルを展開して、圧縮されていない通常のファイルに戻すコマンドです。
unzipコマンドの使い方
ZIP形式で圧縮されたファイル(拡張子が「.zip」のファイル)を展開するときは以下のように入力します。
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$ unzip 圧縮ファイル名 |
主なオプション
-t | 圧縮ファイルが正しく展開できるかをテストする |
-z | 圧縮ファイルに記録されているコメントを表示する |
-u | ファイルを更新し、必要なら新しいファイルを作成する |
-n | 既在のファイルは上書きしない |
-o | 確認なしに既存のファイルに上書きする |
ZIPファイルを展開する
たとえば、「hoge.zip」という圧縮ファイルを展開する場合は以下のように入力します。
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$ unzip hoge.zip |
これで「hoge.zip」が展開され、圧縮前のファイルが現在のディレクトリ内に作成されます。パスワード付きのZIPファイルを展開する際にはパスワードを求められます。
なお、拡張子の「.zip」は省略可能なので、以下のように入力した場合でも同じ動作になります。
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$ unzip hoge |
ディレクトリを指定して展開する
展開されたファイルが格納されるディレクトリを指定したいときは、以下のように入力します。
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$ unzip -d ディレクトリ名 圧縮ファイル名 |
たとえば、「hoge.zip」という圧縮ファイルを、「temp」という名前のディレクトリの中に展開したい場合は以下のように入力します。
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$ unzip -d temp hoge.zip |