Linuxでメモリの使用量、ハードディスク内にあるスワップ領域の使用量を確認する場合は、freeコマンドを使用します。
Freeコマンドの使い方
Freeコマンドの書式は以下の通りです。
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$ free [オプション] |
オプション
-b | メモリの容量をバイト単位で表示します。 |
-k | メモリの容量をキロバイト単位で表示します。 |
-m | メモリの容量をメガバイト単位で表示します。 |
-s | 指定した秒間隔で表示を続けます。 |
-t | 物理メモリとスワップメモリの合計も表示します。 |
-V | バージョン情報を表示します。 |
使用状況を確認する例
freeコマンドを実行すると以下のような情報が表示されます。
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$ free total used free shared buffers cached Mem: 8061116 7944800 116316 220 7172 105892 -/+ buffers/cache: 7831736 229380 Swap: 2097148 2097148 0 |
それぞれの項目の意味は以下の通りです。
項目名 | 説明 |
Mem | メインメモリのサイズ (※1) |
/+buffers/cache | ページキャッシュとバッファキャッシュを含むメモリサイズ |
Swap | スワップ領域のメモリサイズ |
total | 総容量(※2) |
used | 使用量 |
free | 空容量 |
shared | 共有メモリ(プロセス間で共有できる領域のメモリ) |
buffers | バッファキャッシュ |
cached | ページキャッシュ |
※1:メインメモリのサイズは、バッファキャッシュとページキャッシュを含みません。
※2:OSがディスクキャッシュ(ページキャッシュやバッファキャッシュなど)に使用しているメモリも含みます。
メガバイト単位で表示する例
freeコマンドはデフォルトでは容量がキロバイトで表示されます。メガバイトで表示したい場合は「-m」オプションを指定します。
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$ free -m total used free shared buffers cached Mem: 7872 7749 122 0 3 89 -/+ buffers/cache: 7656 215 Swap: 2047 2047 0 |
物理メモリとスワップ領域の合計を表示する例
物理メモリとスワップ領域の合計も表示したい場合は「-t」オプションを指定します。
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$ free -mt total used free shared buffers cached Mem: 7872 7750 121 0 3 89 -/+ buffers/cache: 7657 214 Swap: 2047 2047 0 Total: 9920 9798 121 |
オプションを連続で記述することで複数のオプションを指定することが可能です。