Linuxのexportコマンドを使うと、環境変数を追加したり、削除したりすることができます。環境変数として追加された変数はターミナルを終了するまで保持され、子プロセスから参照できるようになります。
exportコマンドの書式
exportコマンドの書式は以下の通りです。
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$ export [オプション] [変数名(または変数代入式)] |
環境変数を追加する
環境変数の設定方法について説明します。
環境変数を追加する
環境変数を追加したいときは、exportコマンドの後に変数代入式を記入して実行します。
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$ export FOO="bar" |
追加された環境変数を次回のターミナル実行時にも有効にしておきたい場合は、~/.bashrc あるいは ~/.bash_profile に上記のような記述を追記しておく必要があります。
既存のシェル変数を環境変数に追加する
すでにシェル変数(シェル内でだけ使える変数)が定義されているときは、exportコマンドにその変数名を付けるだけで、その変数を環境変数に追加できます。
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$ FOO="bar" $ export FOO |
上記の場合は、1行目で「bar」という値が格納された「FOO」というシェル変数が定義されているため、2行目で「export FOO」と実行するだけで、FOOを環境変数として追加できます。
設定されている環境変数を確認する
「-p」オプションを付けて実行すると、設定されている環境変数の一覧を表示できます。
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$ export -p declare -x FOO="bar" |
この例は、環境変数の一覧から1行だけ抜き出したものです。登録したFOOという変数も、きちんと環境変数に追加されていることが確認できます。
環境変数を削除する
「-n」オプションを使うと、指定した環境変数を削除できます。
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$ export -n FOO |
上記のコマンドを実行すると、FOOが環境変数のリストから削除されます。きちんと削除されたかどうかは「export -p」を実行し、設定されている環境変数の一覧を表示すれば確認できます。