Linuxのsleepコマンドを使うことで、指定した時間だけ処理を停止できます。一定間隔ごとにコマンドを実行したい場合や、他のプログラムの終了を待つ場合に便利です。
sleepコマンドの使い方
sleepコマンドの書式は以下の通りです。
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sleep 時間[単位] |
引数には時間(数値)を指定します。また、時間の単位を指定することも可能です。
時間の単位
s | 秒 |
m | 分 |
h | 時間 |
d | 日 |
時間の単位を省略した場合は、秒単位で実行されます。
指定秒数の間停止する
停止する秒数を引数に指定します。以下の例では5秒停止後にコマンドが終了します。
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$ sleep 5 |
時間の単位を指定して停止する
sleepコマンドでは時間の単位を指定できます。以下の例では1時間処理を停止します。
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$ sleep 1h |
1時間は3600秒ですので、上の例は以下のコマンドと同じ結果になります。
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$ sleep 3600 |
複数の時間を指定する
引数で複数の時間を指定した場合、合計の時間だけ処理を停止します。以下の例では1分30秒間処理を停止します。
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$ sleep 1m 30s |
停止後に別のコマンドを実行する
「;」を指定することで連続してコマンドを実行できます。以下は指定した秒数停止した後に別のコマンドを実行する例です。
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$ sleep 1m 30s; echo "実行開始" |
この例では1分30秒処理を停止した後にechoコマンドが実行されます。コマンドを遅延実行させたい場合に便利です。