マーケティングオートメーションで採用したいマーケティングプログラム7選

2016年、マーケティングオートメーションツールが続々と登場するような時代になりました。しかし、まだまだマーケティングオートメーションはマーケターには浸透しておらず、『そもそも何ができるツールなの?』という声をしばしば耳にします。

今回は、マーケティングオートメーションを真に理解するために、具体的に何ができるツールで、どんな効用をもたらすのかを、マーケティングプログラミングの例を挙げながら紹介していきます。

マーケティングプログラムの例を見ながら、マーケティングオートメーションで何ができるか確認してみてください。

ジオターゲティングプログラム

モバイルアプリを利用したマーケティングプログラムです。企業が予め設定した場所や、店舗の近くに顧客が来た際に、プッシュ型のコミュニケーションで限定クーポンやイベントの告知をすることができます。それにより、オンラインからオフラインといったO2Oによる店舗集客を実現することが可能となります。

クリメイトプログラム

天候や気温データを活用して、「雨の日に自動で雨の日クーポンをメールやアプリ、LINEでメッセージを顧客に送る」、「最高気温が30度以上の日に自動で猛暑限定クーポンをメールやアプリ、LINEでメッセージを送る」などのプログラムが実現可能です。

季節や気候によって売上が左右されるビジネスにおいて、売上毀損リスクを未然に回避することが期待できます。また、季節や気候と関係のないビジネスにおいても、他社と差別化が図れるプログラムとして大変効果的です。

パーソナライズコンテンツプログラム

マーケティングオートメーションの中でも、特にEメールで活用できるプログラムが、パーソナライズコンテンツプログラムです。

企業でよく活用される、メールマガジンやニュースレターといった一斉配信型のEメール施策において、このパーソナライズコンテンツプログラムを使うと、Eメール本文のコンテンツを、顧客の嗜好データや行動データによって出し分けることができます。

アパレル業界の例を挙げると、同じ販促メールでも過去の購買商品カテゴリのデータを活用して、Aさんにはトップスの割引キャンペーンを、Bさんにはスカートの割引キャンペーンを、といった形でテキストやクリエティブ画像を含め、表示するコンテンツOne to Oneで変えることができます。

配信工数は同じでも、関連性の高いEメールメッセージを送ることで、クリック率、コンバージョン率の向上に繋げることが可能です。

クロスチャネルプログラム

マーケティングオートメーションでは、EメールやSMS、アプリプッシュ、LINE、ソーシャル広告など様々なチャネルを活用したコミュニケーションを、1つのプラットフォーム上で行うことができます。

Eメールを配信して、顧客が開封をすれば、継続的にEメールを配信し、開封しなければLINEでのメッセージ配信をする、といったようにマーケティングオートメーションを活用することで、1人の顧客に対してクロスチャネルで一貫したコミュニケーションを取ることが可能です。

またLINE以外では、ソーシャル広告などもクロスチャネルプログラムで利用することができます。

カート放棄プログラム

カート放棄プログラムは、主にオンラインショップを運営している企業で、徐々に活用が増えてきているプログラムです。顧客がオンラインショップにアクセスをし、購入意欲のある商品をカートに入れても、カートに入れたまま購入完了まで至らないケースがしばしば発生します。

こうしたカート放棄と呼ばれる状態になった顧客に対して、購入を促進するコミュニケーションを取れるのが、カート放棄プログラムです。顧客がカート放棄をしている理由は様々で、あとで購入しようと思って忘れていた、購入していたと思っていた、購入しようとカートに入れたが今はまだ購入意欲が薄い、など多岐に渡ります。

全てのカート放棄顧客に購入をさせることは難しいですが、中でも「購入することを忘れていた」などの理由を持った顧客に対して大変効果の高い施策と言えるでしょう。

商品在庫・入荷プログラム

商品在庫・入荷プログラムでは、店舗の在庫情報を活用して在庫アラートを送ったり、入荷情報を送ったりすることで、購買促進をすることができるプログラムです。またオンラインショップ内で特定の商品を押した顧客に対して、そのカテゴリの新商品が出た際に、新商品案内メールを自動で送ることができます。

休眠顧客復活プログラム

休眠顧客復活プログラムでは、顧客のログイン日時や、最終購買日から一定期間アクションがない顧客を特定し、彼らに対して特別なメッセージを配信することができます。休眠している理由は様々ですが、休眠顧客に対して様々なメリットを提示し、再度、自社商品の購入を促すことができるプログラムです。

リスティング広告やSEO対策などの新規顧客の獲得施策は重要ですが、既存顧客のロイヤリティを向上させることで、1人あたりのLTV(顧客生涯価値)を向上させることができます。

まとめ

以上、マーケティングオートメーションで実現できるマーケティングプログラム7選を紹介しました。紹介した以外の施策も多数実行することができるので、マーケティングの目的に合わせた最適なプログラムを企画・選択する必要があるでしょう。


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