雑誌・新聞・書籍など出版物のデザイン(エディトリアルデザイン)をする際に用いられる「InDesign」。PhotoshopやIllustratorより聞き慣れない名前ですが、使い方はIllustratorと似ています。個人的に小冊子を作ってみたいという方にも、おすすめのアプリケーションです。
今回は、初心者向けにInDesignを使う上で基本的な使い方をご紹介します。(使用バージョン:Adobe InDesign CS6)
使い方その1:起動をしましょう
まずは、InDesignのアイコンをクリックして起動させます。アイコンには「Id」とピンク色で書かれているのが特徴です。
起動するとこのような画面が出てきます。新規でデータを作成したいときは、新規作成>ドキュメントをクリックします。
使い方その2:新規ドキュメントを作成
ドキュメントをクリックすると、この画面が出てきます。
ドキュメントプロファイル
「プリント」「Web」「デジタルパブリッシング」から選ぶことができます。作成の目的に合わせて選んでください。
ページ数
冊子やデータのページ数を設定することができます。後から増やすことも可能です。
開始ページ番号
最初のページがどの数字から始まるか決めることができます。基本的には1ページから始めることが多いです。
見開きページ
チェックボックスに印をつけると、新たにページを増やした時に見開きの状態で表示されるようになります。
プライマリテキストフレーム
チェックボックスに印をつけると、マスターページとドキュメントページにテキストボックスが自動的に追加されるようになります。
ページサイズ
1ページがどのぐらいの大きさになるか決めることができます。画像の設定だと、片面がA4サイズになるということです。
幅・高さ
ページサイズを設定すると自動的に数字が変わりますが、自分で任意のサイズにすることもできます。
方向
ページの方向を決めることができます。
綴じ方
「A」と書いてある方は左綴じ、「本」と書いてある方は右綴じになります。
詳細設定
さらに、右上にある「詳細設定」のボタンをクリックすると、
下に「裁ち落としと印刷可能領域」の欄が表示されます。こちらも必要に応じて設定しましょう。
設定が終わったら、ドキュメント作成方法>マージン・段組…を選択します。
使い方その3:マージン・段組の設定
クリックするとこのような画面が出てきます。
マージン
ページの余白のことです。「天」「地」「ノド」「小口」の4種類があります。場所は以下の画像を参考にしてください。必要に応じて設定しましょう。
段組
2列以上の段を分けるときに設定します。「数」は段数の数、「間隔」は段と段の間がどのぐらい離れているのか、「組み方向」は『縦組み』か『横組み』を設定することができます。
例えば、以下の画像のように設定します。
この設定で「OK」をクリックすると、このような段組になります。
次に、『縦組み』から『横組み』になると以下のようになります。
設定が決まったら、右上の「OK」ボタンをクリックします。
使い方その4:新規ドキュメント完成
これで新規ドキュメントを作成することができました。
まとめ
まずは、InDesignの基本的な使い方として、起動から新規ドキュメントの作成方法までをご紹介しました。IllustratorやPhotoshopとは違い、設定することが多いInDesignですが、使い慣れていけば自分なりに設定をカスタマイズすることもできます。まずは色々設定を変更してみて、違いを確かめてみるのも一つの手でしょう。