InDesignでレイアウトを作る際に役に立つ「マスターページ」。マスターページを設定しておくことにより、ページごとにレイアウトを変更できたり、複数のページに同じようなレイアウトを設定することができる便利な機能です。
そこで今回は、InDesignのマスターページの使い方をご紹介します。
マスターページとは?
そもそもマスターページとはどんな機能なのでしょうか?例えば、こんな時に使える機能です。
・全てのページで使う部品を簡単に配置したいとき(ノンブル、柱、インデックスなど)
・複数のページを同じレイアウトにしたいとき
マスター(英:Master)は「主人」という意味がありますが、分かりやすく言うとページの「親」のような役割をし、ドキュメントページはその「子供」と考えます。親の遺伝子(ページレイアウト)は、子供(ドキュメントページ)へ反映されていくというイメージを持つと想像しやすいでしょう。
そして、マスターページに配置されたレイアウトを編集や削除したりすると、すべてのドキュメントページにそのレイアウトが自動的に反映されます。
InDesignマスターページの基本的な使い方
ページボタンからマスターページへ
それでは実際にマスターページを作ってみましょう。
InDesignを起動し、新規ファイルもしくは既存ファイルを立ち上げます。そして、ページボタンをクリックします。
クリックすると、このような画面が出てきます。
上の方に「なし」と「A-マスター」という項目が出てきました。これがマスターページです。
マスターページを編集する
次に、「A-マスター」の方をクリックしてみましょう。
クリックすると、このような青色にページの色が変わります。これは、今このページを選択していますという意味になります。
それと同時にドキュメントでは、このような見開きの表示になります。
マスターページでワイヤーフレームを作成する
次に、例として「この位置にこの大きさで画像を配置する」という目安を作るため、ツールバーにある長方形フレームツールを使います。
実際に長方形フレームツールを使って、ワイヤーフレームを作ると以下のようになります。これで、大まかな画像の配置を決めることができました。
マスターページで作ったレイアウトが反映される
それではここで、ドキュメントページに戻って、マスターページのレイアウトが反映されているか確認します。1ページ目をクリックして見てみましょう。
クリックして見ると、1ページ目にマスターページのレイアウトが反映されているのが分かります。しかし、片面のページにしか反映されてないので見開きの場合も確認してみましょう。
右下にある「ページを挿入」というアイコンをクリックし、ページを追加します。
見開きで確認するため、2ページ分追加します。
ドキュメントページを見ると、見開きでマスターページが反映されているのが分かります。
これで、ページを増やしても同じようなレイアウトができるようになりました。
マスターページを増やす
先ほどは「A-マスター」を使ってレイアウトを作りましたが、また別のレイアウトを作りたい時にはマスターページを増やしましょう。
マスターページを増やすには、右上にある「パネルオプション」>「新規マスター…」をクリックします。
設定を確認し、「OK」をクリックします。
すると、ページパネルに「B-マスター」が追加されました。これで、新たにレイアウトを組むことができます。
まとめ
ページのレイアウトを考えたり、たくさんのページに同じ設定ができるのでテンプレートとしても役立つ「マスターページ」。レイアウトの統一感を出したり、作業の効率化を図ることもできるので、是非活用してみてください。