InDesignでページのレイアウトをするときに必要なのが文字情報。タイトルや見出し、説明を書くための本文など…様々な場面で使われます。そのときに気をつけたいのが、「縦組み」か「横組み」のどちらで書くかということです。「縦組み」は国語の教科書や小説などで見かける、縦に文字を並べる組み方で、「横組み」は欧文や数字などの文章で見かける、横に文字を並べる組み方です。
今回は、InDesignで縦組みをする方法をご紹介します。
InDesignで縦組みをする方法
InDesignで縦組み文字ツールを選択
InDesignを起動し、新規ファイルもしくは既存ファイルを立ち上げます。ツールバーから、「T」と書いてあるアイコンを長押しし、メニューを出します。
そうすると、4つのメニューが出てきました。今回は、上から2番目にある「縦組み文字ツール」を使います。
テキストボックスを作る
「縦組み文字ツール」を選択したら、ドキュメントページの上でテキストボックスを作成します。作り方は、左クリックで長押ししながら左下に向かって四角を作るイメージでやってみましょう。大きさは、後ほど変えることができます。
これで、縦組み用のテキストボックスを作ることができました。
文字を入力する
文字を入力するとき、横棒がチカチカと点滅しているところから、書き始めることができます。実際に入力してみると以下の画像のようになります。
ちなみに、欧文を入力すると文字が自動的に回転して入力されます。
このままでも読むことはできますが、もし欧文も和文と同じように縦書きにしたい場合は、設定を変更することによって縦組みにすることができます。
InDesignで欧文の文字を回転させる方法
回転させたい文字を選択
まずは、回転させたい文字(欧文やローマ数字)を選択します。
文字パネルを使って文字回転
次に、文字パネルを開きます。
文字パネル>文字回転ツールを使います。入力ボックスに直接、回転する度数を入力することもできますが、右側にあるボタンをクリックすると、「0」「45」「90」「180」と自動的に度数を表示してくれます。今回は「90」を選択して回転してみましょう。
すると、選択した文字がすべて90度に回転し、縦書きになりました。
数字の場合、このように回転します。
この文字回転は、短い名詞や単語で済むものだと読みやすくなるのですが、長文になると読みにくくなってしまうときもありますので、使いどころは見極めましょう。
縦組み文書の中で横組みができる「縦中横」
「縦中横」とは?
「縦中横(たてちゅうよこ)」とは、縦組みの文書の中で横組みをすることを言います。基本的には、2〜3文字程度の欧文や数字を横書きで表示したいときに使います。
先ほどの文字回転だと一文字ずつ縦書きになりますが、できれば単語はそのまま横書きで読ませたいという方は、「縦中横(たてちゅうよこ)」という方法が便利です。
ちなみにどんな違いが出るのかというと、以下の画像のようになります。
この「縦中横」が簡単にできるのもInDesignの強みです。やり方は以下の項目からご紹介します。
欧文や数字を含めた文章を入力する
まずは、普段通り欧文や数字が含まれている文章を入力します。
縦中横をしたい単語を選択
次に、縦中横をしたい欧文や数字のみを選択します。今回の場合は、「ABC」の文字のみ選択しました。
「縦中横」にチェックをいれる
コントロールパネルを見ると、「縦中横」の横にチェックボックスがあります。そこをクリックし、チェックをいれます。
欧文や数字が「縦中横」になる
チェックをつけた後、選択した文字を見てみるとこのように「縦中横」になっているのが分かります。
2〜3文字(多くても4文字)だとちょうど良く収まりますが、5文字以上になると隣の文章まで覆いかぶさってしまうので、使いどころには注意しましょう。
まとめ
今回はInDesignで縦組みをする方法をご紹介しました。縦書き一つで和文や欧文に対する設定が変わってきます。その文章の中で、伝えたい内容に合わせて工夫してみるのが良いでしょう。