案外身近にある人工知能! スマホでの活用事例4つ

UX MILK編集部

モノづくりのヒントになるような記事をお届けします。

今テクノロジー界隈で最も注目されている領域の一つである人工知能。様々な分野で私たちの生活をよりよいものとすべく研究が進んでいますが、案外身近なところでも登場しています。

今日は私たちに最も身近なスマホの中に入っている人工知能をいくつかご紹介します。

エモパー

エモパーはシャープ製の家電製品に搭載されている人工知能「ココロエンジン」をベースに、スマホ向けに新しく開発されました。スマホから話しかけてくれるエモパーは、2015年冬モデルではバージョンが3.1に進化しました。

「エモパーメモ」は画面をトントンとタップして、エモパーに話しかけるだけでメモできる機能です。

「そろそろ卵を買う」「週末にDVDを返す」といったメモしたいことをユーザーが話すとエモパーが記憶してくれて、ちょうどいいタイミングでリマインドしてくれます。

女子高生AI「りんな」

りんなは、Microsoftが開発した会話を楽しめるLINE向けサービスです。2015年8月末までに130万人が登録。8月下旬からは、毎日1万人ずつが新規登録するという人気ぶりです。話しかければすぐに、その質問に合った返事が返ってくることや、ゆるさとツンデレっぷりが注目を集めています。おしゃべり好きな女子高生として、友人同士のような楽しい会話を、LINEで行なえるというコンセプトです。

試しに「あなたは人間ですか?」という質問を送ったところ、「人間よ~」とすぐに返信が返ってきました。朝起きたときから夜寝るまでりんなと会話をしているユーザーもいるそうです。

Facebookの人工知能

Facebookに写真をアップロードすると、自動的に顔を認識して該当する人物のタグ付けを提案されることがあります。これはFacebookのディープラーニングシステムによる機能の1つです。Facebookの人工知能開発チームであるFacebook AI Research(FAIR)は写真に含まれる物体を検出して「おじいさんが洗面所で歯を磨いている」など写真内の情報を読み上げたり、写真について質問すると回答できるなどの機能を持つ最新の人工知能を発表しています。

人工知能コン

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ベンチャー企業「Chotchy(チョッチー)」は合コンでのカップル成立を人工知能で支援するイベント「人工知能コン」に取り組んでいます。

利用者は経歴、好みのタイプなどを盛り込んだ情報を事前に登録します。参加者は合コン中、スマホで気になる異性の情報を閲覧できます。誰が誰の情報を見たか、気になる相手を「お気に入り」に登録したかなどの情報がデータとして蓄積されます。告白タイムの直前、各自のスマホには、2人の氏名と写真が現れます。データを基にAIが選んだ、カップルになれる確率の高い「恋人候補者」です。カップル成立を促すため、AIがあえて競争率の低い人を提案することもあります。これらの情報を参考に1人を選んで告白し、両思いなら、カップルが生まれる、という仕組みです。

まとめ

スマホで利用可能な人工知能について調べてみましたが、全てに共通するのは人間との双方向のコミュニケーションがあるということですね。これまで人手で行ってきたようなことが、人工知能に置き換わり、ユーザー体験が向上します。

余談ですが、様々な処理を裏側で行い対話型のインターフェースに移っていくにつれて世の中のGUI(グラフィックユーザーインターフェース)がなくなっていくという説もあります。プロダクトに即したユーザー体験ベースで、インターフェースのオプションが増えるのは好ましいことなのではないでしょうか。


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