ロボットと暮らす未来とは

UX MILK編集部

モノづくりのヒントになるような記事をお届けします。

ロボット技術の進化とともにどんどん距離が縮まる人間とロボット。これからの未来にはどんなロボットとの関わり方が待ち受けているのでしょうか。

これまでの人工知能ロボット

芸術家ロボット「The Painting Fool」

人工知能「The Painting Fool」はその日の気分に応じて、目の前にいる人の肖像画を描きます。さらにその評価を自ら行うこともできます。ノートパソコンの中にいるThe Painting Foolは、人間がその前に座ると、そのときの気分で形容詞を選択します。例えば気分がいいときは「カラフル」という形容詞を選んだりします。その上で、その形容詞を思わせる肖像画を、鉛筆、絵の具、パステルなどを使って描き始めます。

高齢者向けロボット

認知症予防や癒やし効果が期待される高齢者向けのロボット人形が注目されています。話すだけでなく、言葉を新たに覚え、反応を示すといった進化をしていおり、年々増加する独り暮らしの高齢者の寂しさを和らげるコミュニケーションツールとして需要が高まりつつあります。

タカラトミーアーツのおしゃべり人形「夢の子ネルル」と「夢の子ユメル」は1600通り以上の言葉を話し、手を振ったりまぶたを動かすなどして呼びかけに反応するのが特徴となっています。(現在は犬やスズメなどのぬいぐるみにも同様の機能を搭載しています。)当初は子供向けに開発した人形でしたが、実際の購入者の約8割は50歳以上であり、予想外の年齢層に対して販売数を伸ばしています。

身近にいるロボット

UBICと、人工知能を活用したデジタルマーケティング事業を行うRappa(ラッパ)、ヴイストンの3社は新しい生活密着型パーソナルロボット「Kibiro(キビロ)」の開発と、Rappaによるビジネス展開の開始を発表しました。Kibiroの特徴は内蔵のカメラ、マイク、スピーカーによる会話のやりとりや、顔の識別などを用いて基本コミュニケーションを行うことにあります。その他にも、ネットワークを介して人工知能エンジン「KIBIT」とつながり、専用アプリやメール、SNSなどを通じて利用者の趣味や生活上での衣食住の好みをインプットすることで、Kibiroは利用者の感覚を蓄積していきます。

例えばお店を探す時に利用者の好みに合った店舗をおすすめしてくれるほか、飲食店を選ぶ基準をもとに、本のような別ジャンルのものもおすすめもしてくれます。さらに利用者の好みの文脈を理解し、マッチングする情報を広く探すことで利用者自身が気付かなかった「好きなこと」を教えてくれます。

携帯するロボット

最近話題になっているのが、持ち歩けるヒト型携帯ロボット「RoBoHon」です。携帯電話として使えるのはもちろんのこと、メールの読み上げ、顔認識、写真撮影、プロジェクター代わりに写真や動画の投影といった多くの機能を備えています。おまけにダンスまでできる高性能なロボットです。このようにロボットはすでにどこへでも持っていけます。(連れて行く、のほうが正確かもしれません。)

ロボットたちのこれから

Softbankの「Pepper」が登場し、広く話題になったことで人々のロボットへの興味や関心が一層喚起されることとなりました。少し前にはマツコデラックスにそっくりのアンドロイド(人型ロボット)であるマツコロイドが、人のサポートを受けながらもテレビ番組の司会を務めました。これまで日常生活からは少し離れた存在だったロボットが、これからは今以上に身近な存在になっていくことは想像に難くありません。一家に1台ロボットがいることが当たり前の時代がくる日は近いのではないでしょうか。


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