ケーススタディ:Zocdocのモバイルアプリ

Sean McGowan

SeanはCodal社の技術ライターおよびリサーチャーです。UXデザインからIoTまで、様々な話題のブログを投稿しています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

UX Case Study: Zocdoc Mobile App (2018-02-05)

AmazoとBerkshire Hathaway、JP Morganという3つの有名企業が、新しいタイプのヘルスケア企業を設立するという共同の取り組みを2018年1月に発表しました。取り組みの詳細が少しづつ明かされていく中で、テクノロジーを通じてヘルスケアプロセスを簡素化することに焦点を置く事業であるということが判明しました。

UXデザインの企業にとっては、この種の話は気になる話題です。Codalのように、ヘルスケア部門でよく仕事をしている会社にとってはなおさらです。なのでヘルスケア部門においてやがて到来するであろう混乱にちなんで、私たちはヘルスケアとテクノロジーの交点に存在するプロダクト、Zocdocを批評することに決めました。

Zocdocについて

Zocdocはオンラインでの医療検索と予約サービスを提供しています。地域の医師や専門家とユーザーを結ぶのに役立っています。ユーザーは個人情報と保健情報をプラットフォームに入力し、ユーザーの保険のネットワーク内にいる近くの医療提供者を表示します。表示される医療提供者は認証済みかつ高評価の人たちだけです。

ヘルスケアアプリのユーザー体験を作成するのは、簡単なタスクではありません。モバイルデバイスに関しては特にそうです。私はWebでZocdocを使っており、その体験には満足しています。しかしモバイルについて検証したことはありません。その体験は、うまく移行されているのでしょうか? 医師を探して診察の予約をするという複雑なタスクを、機能性やユーサビリティを犠牲にすることなく、小さな画面上に詰め込めたのでしょうか? 私は自分のiPhone 7にアプリをダウンロードして確認してみました。

オンボーディング(のようなもの)

アプリを開くと、最初に表示されたのはZocdocの通知の許可をリクエストするポップアップでした。いつも読んでくださる方なら、このひどい妨害に対する私の苛立ちをわかってくれるでしょう。しかし、このポップアップは、何のための通知なのかを説明することによって、通知を受け取る価値がある程度提示されています。

通知を許可したあと、Zocdocのデフォルト画面である検索タブにたどり着きました。鮮やかなカラースキームのちょっと風変りなページです。画面の下部にはナビゲーションバーがあり、5つのオプションが並んでいます。奇妙なことに、最後のタブには「サインイン/参加する」と書かれています。

これは面白いデザイン選択です。オンボーディングプロセスを避けるのはよく使われる戦略であり、アカウント作成に大量のデータ入力が必要なプラットフォーム(それこそヘルスケアなど)ではよくあることです。しかしここでは、ナビゲーションバーのタブの1つに登録/ログインを使用しています。

自論ですが、Zocdocは多くのユーザー情報の入力(個人情報や保険情報、利用可能状況)を要求します。そのためZocdocのアプリでは、フォーム入力用に5つ以上の画面を表示してユーザーの疲労を招くリスクを冒す代わりに、入力プロセスをできるだけ分割しようとしているのです。

まずほかのタブを検索してみようと思います。ほとんどのものが、初期画面(検索機能)にリダイレクトするようデザインされています。またはアカウント作成のワークフローです。これらのタブは、後ほどまた訪れたいと思います。

医師の検索&予約

Zocdocの主なユースケースがどんなものなのか、試してみることに決めました。そのためアカウントを作成する前に、アプリの提案するワークフローに従って医師を探し始めます。Zocdocで医師を見つけるのは非常に簡単だとわかったので、これは賢いワークフローだと思いました。

基本的なフォームは4つだけです。またそれらすべては、複数のユーザーに当てはまる可能性のあるデフォルトの項目です。ホーム画面から医師のリストまでは、30秒以内でたどり着けました。保険の入力はとばすことにしましたが、写真のスキャン機能を見つけるためのオプションはとりあえずクリックしました。これは優れた機能で、自分の保険プランがよくわかっていないユーザーにとって特に適したものです。

難なくデータ入力を終えると、機能が詰め込まれた医師のリストが表示されました。このリストでは場所と評価だけでなく、予約可能かどうかも提示します。また非常に粒度の細かいフィルター機能やマップ機能もあります。

予約をとるのは驚くほど簡単です。予約可能な日付をスワイプして時間をタップします。あとは、登録する自分のアカウントを作成するだけです。

予約&医療チーム

私は個人的なアカウントにサインインしているので(情報のいくつかはプライバシーのため伏せています)、予約&医療チームの画面がどのようなものかを見ることができます。

予約タブには、基本的なカードベースのデザインが使われています。私の過去の予約を振り返り、専門性や待ち時間などの複数の基準から、医師を評価することができます。評価機能はシンプルかつわかりやすいもので、長いレビューを書くことも可能です。また再予約も簡単にできますし、iMessageやメールアドレス、Facebookなどで連絡先情報を共有することもできます。

医療チームのタブは良いですが、不要なようにも思います。上の画像は、私が探しているすべての医者や専門家の主な名簿です。予約タブでアクセスできない新しい機能に関しては、本当に何も提供していません。再予約や共有への近道だとは思いますが、この機能のために1つのタブを使う必要があるかどうか不明です。ナビバーの面積が貴重な場合は特にあてはまります。

最終判定

Zocdocのモバイルアプリでもっとも良いところは、オンボーディングのプロセスを分割している点です。医療系のフォーム入力は悪夢です。しかしフォーム入力を段階分けして、まずユーザーがアプリのコンテンツにアクセスできるようにすることで、プロセスの面倒さを軽減しています。

デザインは基本的にカードベースですが(Googleのマテリアリズムの外観がいくつか加えられています)、Zocdocの明るくて奇抜なカラースキームと陽気なコピーが、医師と次の予約をとるやり取りを、気楽なものにしています。

改良すべき領域としては、医療チームのタブが余計なので、WebMDやそのほかの学習用ツールなどのように、より便利な機能に代替できるでしょう。そうすることで、ユーザーの持つ疾患や、それに対処する専門家がどんな人たちかを確認することができるでしょう。


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