ユーザーに受け入れられるプッシュ通知の考え方

Steven Douglas

StevenはJustinmindのマーケティングコンテンツ編集者です。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Push Notifications – Nifty or Nuisance?


UXデザインのコミュニティにおいて、プッシュ通知はよく議論される題材です。マーケティング担当者にとってプッシュ通知は、ユーザーをアプリに復帰させたり、リマインダーを送ったり、最新機能を知らせたりするのに便利でしょう。しかし、一部のユーザーにとっては、プッシュ通知は生産性を低下させ、ユーザー体験を邪魔する悪夢のようなものであることがあります。

優れたUXデザインとは、主観的なものです。ある人にとって素晴らしいユーザー体験は、別の人にとっての悪夢かもしれません。これは、今回の記事のテーマにもつながります。プッシュ通知は便利でしょうか、それとも邪魔でしょうか?

6,300万人を超えるアプリユーザーに関する最近の調査では、ユーザーにメッセージを送信する頻度が高いほど、モバイルアプリの継続率は増加する傾向にあることが明らかになりました。その増加率は、一般的に3倍から10倍です。

同じ調査によると、通知ゼロから1週間ごとの通知に変更すると、iOSアプリの継続率は2倍に、またAndroidでは6倍に増加することが明らかになりました。

しかし、プッシュ通知は本当に役立っているのでしょうか?

この記事では、プッシュ通知を使用するタイミングや避けるべきタイミングなど正しいプッシュ通知の指針を紹介します。

プッシュ通知とは

プッシュ通知とは、携帯に送られてくるテキストメッセージのようなものです。しかし、友人や家族からではなく、アプリから送られるメッセージです。また、Webサイトに通知許可を与えれば、Webプッシュ通知を受けとることもできます。

このような実用的なポップアップはいつでも受け取ることができます。通知は、以下のような理由で使われます。

  • 何かアクションを要求する(ソーシャルメディアで記事を共有するなど)
  • 特別なオファーやプロモーション、クーポンコードなどを強調する
  • ニュースや最近の情報を提供する(サッカーの試合の結果など)
  • 完了をリマインドしたり要求したりする
  • 見逃しているかもしれない新しいアクティビティを伝える

このリストには、まだ続きがあります。しかし、一般的なプッシュ通知の考え方は、情報を通知して興味をWebサイトやアプリに引き戻すことです。

さまざまな種類のプッシュ通知

プッシュ通知はすべて同じではありません。実際には、以下のカテゴリに分類することができます。

  • アラート:画面に表示され、ユーザーの操作(通知を開く、または閉じる)が必要な通知
  • バナー:画面上に一時的に表示されて、そのあとすぐに消える通知
  • バッジ:アプリのアイコンの隅に表示される、小さな赤い丸
  • サウンド:ほかのタイプと通知と同時に起こるもの

Webプッシュ通知は個人情報を取得せずにユーザーとコミュニケーションがとれる比較的新しいマーケティングチャンネルです。

一見すると、プッシュ通知は多くの問題の解決策に思えるでしょう。ユーザーに耳寄りな情報をすぐに知らせたいときに、プッシュ通知は便利です。

しかしながら、ユーザーは簡単に企業からのメッセージを無視するものなので、この方法は完璧というわけではありません。

プッシュ通知を使う適切なタイミング

プッシュ通知は、アプリのエンゲージメントを88%にまで増加させることが示されています。これは、一日中プッシュ通知を送信する理由としては十分なように聞こえます。しかし、高いエンゲージメント率にも関わらず、60%のユーザーがプッシュ通知をオフにしてます

良質なプッシュ通知はうまく機能し、粗悪なプッシュ通知は機能しません。では、何が良質なプッシュ通知で、何が粗悪なプッシュ通知なのでしょうか?

一部のアプリのプッシュ通知は、アプリを使用してもらうようリマインドするためだけに送信されます。もし言語学習アプリを最後に使ってから1週間開かなかった場合、「しばらく使用していないようです。アプリを使用しましょう」といったタイプのプッシュ通知を受けとるでしょう。

このタイプのプッシュ通知の問題は、まったく魅力的でないことです。ユーザーのためになることが何もないので、不必要なものに見えるでしょう。

ところがUberのようなアプリでは、車が到着したり乗車率が低下した際、ユーザーに対してこれらの情報を正確に伝えます。このタイプのプッシュ通知は、Uberアプリが機能するのに不可欠なため、効果的です。これは、ユーザーが必要とする通知の1種です。

プッシュ通知における頻度は、もう1つの重要な要素でしょう。22%のユーザーが1週間のうちに2~5回のプッシュ通知を受け取った場合、アプリの使用をやめています。つまり、プッシュ通知の頻度が適切か否かによって、ユーザーがアプリの愛用者になるか、アプリをゴミ箱に入れてしまうかが分かれると言えるでしょう。

UXデザイナーとマーケターにとって、プッシュ通知を正しく行うことは非常に重要です。また、正しくプッシュ通知を行うためには、どのようなことをユーザーに送るべきか知る必要があります。

Breaking Barriers to Push Notification Engagementの報告によると、63%のモバイルマーケターが誤ったタイミングでプッシュ通知を送っていることが明らかになりました。

適切なプッシュ通知のポイントは以下の通りです。

  • いつプッシュ通知を送るか
  • 一定期間において、何件の通知を送るか
  • 通知を構成するものは何か

しかし、上の要因を間違えてしまった場合はどうなるでしょうか? 一部のユーザーにとって、通知は邪魔で生産性を損なう不必要なものになるでしょう。

プッシュ通知に関する確かな経験則は、ユーザーにコントロールをゆだねるということです。ユーザーの好みを知り、その好みに合わせていくということを意味しています。

もし上記のようにプッシュ通知を使えば、ユーザーがアプリを使用する可能性が高くなるでしょう。しかし、そこから逸脱してしまうと、ユーザーは神経質になったり、腹を立てたり、嫌がらせを受けたような気分になったりしてしまいます。Jim Nichols氏は、ある小売企業がメールの頻度を高くしたため、70万人のメーリングリストが半数以下になってしまったことから、メールの頻度の教訓を得たと話しています。

David Pierce氏は、Wiredでプッシュ通知に人生をめちゃくちゃにされたと書いています。疎遠な知人の写真投稿に全く知らない人がコメントしたことに対してFacebook通知が来るようになれば、それもそのはずです。

プッシュ通知は、カスタマイズやパーソナライズされたときにもっとも効果を発揮します。非常識な時間のプッシュ通知やユーザーと無関係なプッシュ通知は、単なる妨害にしかなりません。誰も午前3時にアプリ利用を促す通知で起きたくはないでしょう。このような場合、プッシュ通知は、メールや電話と同じくらい迷惑なものとなります。

Deloitteの調査によると、アメリカ人全体だとスマートフォンは1日に120億回以上も見られています。プッシュ通知は、この回数に大きな貢献をしているでしょう。

メールの重要度を一目で知りたいとき、プッシュ通知は便利です。携帯を開いてメールリストを探す時間を節約してくれます。さらに、多くの人がオプトアウトを選ぶ理由に、このユーティリティの変更が影響を与えるかもしれません。

プッシュ通知を適切に送る方法

アプリをアンインストールした理由の71%は、プッシュ通知によるものです。この統計の数字に含まれたくなければ、以下のように行う必要があります。

1.パーソナライズする

ユーザーに、プッシュ通知はそのユーザーのためだけに送信されていると考えてもらう必要があります。ユーザーの好み、住所、興味に基づいたパーソナライズが必要です。もし知っているのであれば、ユーザーの名前も使用しましょう。

ECアプリは、データベースの中から顧客のタイプに合わせて、異なる通知を送る必要があります。過去に購入したことがある人とウィンドウショッピングをする人では、それぞれ異なるニーズや期待があるでしょう。そのため、通知にはそれを反映させる必要があります。最終的に、関連性がなければいけないのです。

メッセージを正しく伝えるためには、さまざまな語調や文章の長さのプッシュ通知をプロトタイピングしてみるよう検討しましょう。

Justinmindでは、ユーザーの操作に基づいたプッシュ通知を条件付きで表示するプロトタイプを作成し、ベクトルとSVGファイルの通知におけるビジュアル面を、完全にコントロールすることができます。

iOSやAndroidにウィジェットライブラリを組み合わせれば、通知ツールバーを複製して、本物のように見せることができます。

2.ユーザーが必要なときに送信する

人々が寝ている時間や寝ている可能性が高いときに、プッシュ通知を送信してはいけません。同様に、適切な頻度のプッシュ通知やユーザーの使用時間帯の見当をつけましょう。夜中に20件ものマーケティング通知を受け取った人があなたのアプリのUXをほめてくれるはずがありません。

3.専門用語や無関係な言葉を避ける

プッシュ通知を送信する際、ユーザーと関われる時間は非常に短いです。長い説明や文字数の多いコピーライティングを送る余地はありません。明確で単刀直入にする必要があります。Sam Jarman氏は、10単語以上使ってはいけないとを述べています。また、24文字未満のプッシュ通知はコンバーション率が高くなります。これらの数値はよく覚えておきましょう。

4.許可を得て価値を強調する

プッシュ通知を受け取る価値を、ユーザーに明確に説明するように気をつけましょう。なぜユーザーは許可しなければならず、また通知は何のためにあるのでしょうか。アプリのオンボーディングなどで通知の価値を説明することは、プッシュ通知のオプトイン率を上げます。

まとめ

もっとも優れたプッシュ通知とは、ユーザーの好みを考慮して適応させたものです。

ユーザーの要求や期待から外れた通知はどんなものでも、フラストレーションやネガティブなユーザー体験を引き起こす可能性があります。

適切なタイミングで送られるカスタマイズされたコンテンツと、やり過ぎなコンテンツの間の均衡をうまく取ることは紙一重です。です。この記事がそのバランスを取るための指針を与えられれば嬉しく思います。


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