夏・冬などのホリデーシーズンでは小売業者のプロモーション活動とメールキャンペーンが活発になります。しかし、プロモーション面にばかり焦点を当ててしまい、Webサイト、特にサイト内検索が見落とされがちになっています。
来たるホリデーシーズンに向け、本記事で紹介しているサイト内検索のベストプラクティスに従って、ビジネスのすべてにおいて購買客のためにしっかりと準備しましょう。そうすれば、影響力が大きく、ストレスが少ないシーズンを迎えられます。
1. オートコンプリート機能を組み込む
オートコンプリートは、ECサイトにおいて有効な追加機能です。オートコンプリート機能は、顧客が検索ボックスに入力する際に関連のあるキーワードをサジェストします。また、スペルミスを訂正するのにも役立ち、仮に入力ミスをしてしまったとしても、顧客を正しい製品へ導きます。小売業者側も、特定の商品の売り込むためにオートコンプリートを利用できます。利益率が高い商品や、シーズン中に急いで売ってしまいたい商品を、顧客へのおすすめとして検索候補の一番上に表示するのです。
2. 類似キーワードでサイト内検索を改善する
サイト内検索に適切な類似キーワードを設定することで、短期間でオンラインストアの収益を上げるだけでなく、顧客が探しているものを正確に見つけられるようになります。顧客がどんな言葉で検索しても必ず正確な検索結果を提供できるので、類似キーワードを意識することはサイト内検索にとって大切です。
Nextopiaの高度な検索ツールを使えば、顧客が探している製品へと自動的に導く類似キーワードリダイレクト機能を設定できます。たとえば、もし靴屋を経営しているものの、取り扱っている商品名に「スニーカー」というキーワードが含まれていないとします。この場合、「スニーカー」と入力した検索をすべて「ランニングシューズ」の検索結果ページにリダイレクトするよう手動で設定できるのです。
類似キーワードを設定することで、「検索結果が見つかりません」ページに訪問してしまう回数を減らし、取り扱い商品へ顧客を導けるようになります。これによって、顧客のフラストレーションを減らし、結果的に優れたユーザー体験を生み出すことができます。
3. 見つけやすい検索バー
ECサイトの検索ボックスは、非常に強力な機能であるにもかかわらず、よく見落とされてしまいます。ECショップのサイト内検索ボックスは、売上改善やユーザー体験をより良くするための手段です。そして、もっとも重要なのは注文価格を向上させ、コンバージョン率を改善するという点です。
検索バーは見つけやすいように、必ずECサイトのすべてのページの前面中央に置きましょう。
4. モバイル最適化なサイトにする
2015年のオンラインでの売上の36.16%は、モバイルデバイス経由での獲得でした。そして、この数値は時間とともに増加していくと予測されています。
消費者がセール情報や製品、レビューを調べるためにスマートフォンを利用しているのは、スマートフォンが便利だからです。そのため、商品ページを小さな画面に最適化し、検索ボックスを見つけやすく使いやすいものにする必要があります。またECサイトの文章と商品写真がモバイルデバイスで正しく表示されるようにしましょう。
5. 商品写真を効果的に使う
オンラインでのショッピング体験をさらに魅力的なものにするために、検索結果に商品写真を表示するようにしましょう。サイト訪問者が商品ページを開かなくても、商品を見れるようにすることが重要です。商品の魅力を引き立てて、サムネイル表示でもはっきり見える写真を使いましょう。商品説明と一緒に商品写真が表示されていると購入する可能性が高くなります。
また、オートコンプリート機能において検索キーワード候補と一緒に商品写真を表示すると、さらに購入のコンバージョン率が高まるでしょう。
6. サイトナビゲーション
サイトナビゲーションによって、顧客は検索バーを使うことなく検索結果の精度を上げることができます。価格・色・サイズ・性別・ブランドや、商品をより良く説明するほかの改善点など、任意の特性で商品を改善して分類することができます。ナビゲーションを強化すれば顧客は欲しい商品により効率的にたどりつけます。
その結果、コンバージョン率が向上して顧客満足度は高まり、さらに良い評価を得られるでしょう。
7. カスタマーにフィードバックを求める
ロイヤルカスタマーにフィードバックを求めることに時間をかければ、Webサイトのパフォーマンスに関する価値のある知見が得られるでしょう。検索結果ページのどこかに、調査用のリンクと「検索は役に立ちましたか」という質問を設けるか、動的フィルターの下に「当サイトのナビゲーションはいかがでしたか」と付け加えるだけでフィードバックが手に入ります。
顧客の声に耳を傾けることで、まさに正しいグループ、つまり実際にECサイトを利用している人々に応じたサイトになるのです。
8. 「検索結果が見つかりません」のページを改善する
顧客が探している商品を取り扱っていなかったり、品切れのときには、顧客に「結果が見つかりません」ページを見せるよりも、ほかのCTA(コールトゥアクション)を提供して体験を改善しましょう。
顧客が興味を抱いたり関係がありそうなおすすめ商品を提供してください。または、トップページやカテゴリーページ、お問合せページへのリンクを設けましょう。そうすることで、サイトの訪問者が競合サイトで商品を探すためにサイトから離脱してしまわないようにするのに役立ちます。
9. カテゴリーページを組み込む
ホリデーシーズンのために、シーズンの買い物客を対象としたカテゴリーページをいくつか作ってください。
たとえば、年末商戦クリアランスセールページを作って、お得情報や宣伝を目立たせましょう。このように低コスト品を1ページにまとめることで、顧客がより効率的に商品にたどり着くのに役立ちます。
10. カスタマーレビューと評価
オンラインでレビューや評価を要求することは、顧客の標準的な購入プロセスの一部となりました。そのため、小売業者はカスタマーレビューと評価を組み込む必要があるのです。肯定的なカスタマーレビューは、オンラインで買い物をする際に買い物客が探している、強力な社会的証明となるかもしれません。
買い物客の63%は、ユーザーレビューのあるサイトから購入する確率が高いということを考慮すると、レビューや評価はすべてのECサイトに加えるべき機能でしょう。
ホリデーシーズンは、小売業者にとって非常に重要です。トラフィックの流入に備えて、この記事に挙げたベストプラクティスに従いましょう。ショッピングシーズンの期間は限られています。サイト内検索を改善して、ホリデーシーズンの売上とコンバージョンを増やしましょう。