見出しを最後まで読まないユーザーのためのアイブロウヘッドライン

anthony

UX Movementの創立者、ライター。ユーザーに優しいUXデザインのスキルを読者の方が上達できるよう、UX Movementのブログを始める。

この記事はUX Movementからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

How You Can Aid User Scanning by Using Eyebrow Headlines

ユーザーがオンラインで読むことを想定して、文言を書いていますか?

アイトラッキング調査によると、多くのユーザーはオンライン記事の見出しを数単語だけ読み、最後までは読まないそうです。

さらなる調査で、ほとんどのユーザーが見出しの最初の2単語だけに目を通していることがわかりました。ユーザーはCTAをクリックする前に、見出しを見て内容を予測しているのです。

ユーザーは早くキーワードを知りたがる

見出しの最初の2単語でユーザーに本文のヒントを与えないと、ユーザーは見出しをスキップするだけではなく本文自体も読まないでしょう。

ユーザーが情報を手に入れるまでの忍耐力と行動力は長く続きません。そのため、彼らの興味を引くために見出しの最初の数単語に強いキーワードを入れる必要があります。

興味を引くためには、キーワードを見出しの最後ではなく最初に置くことです。しかし最初に置くことで、見出しの魅力を損なう可能性もあるため、必ずしも良い方法とは言えません。

デザイナーは、魅力的なだけではなく、ユーザーがキーワードを早い段階で知ることができる良い見出しを書く必要があります。

アイブロウヘッドラインとは

ユーザーが本文の概要を理解するために必要なキーワードを伝える、アイブロウヘッドライン(Eyebrow headline)という手法があります。アイブロウヘッドラインとはメインの見出しや本文の上に、キーワードや主張を置くものです。小さなフォントで表示し、文章全体の内容を数単語で要約します。

アイブロウヘッドラインは、ユーザーが本文を読み始める前に、そこにどんな内容が含まれているのかを簡潔に伝えます。内容に興味を持ったら、ユーザーは残りの文章を読みはじめます。興味がなければ読まずにスキップするため、自分の興味と関係のないもので時間を無駄にすることがありません。

下記の図を見てください。上の例では、キーワード"Augmented Reality"が見出しに書かれていません。そのためユーザーは見出しを読んだだけでは、なにについての文章かわからないのです。図の下の例のようにアイブロウヘッドラインを使えば、ユーザーはすぐにキーワードがわかり本文の概要を知ることができます。

メインの見出しにキーワードが書かれていないときは、アイブロウヘッドラインは特に重要です。すべての文章を読む代わりに、アイブロウヘッドラインにある数単語を読めば本文の概要を知ることができます。

アイブロウヘッドラインはユーザーの読解力も向上させます。本文の概要を初めに知ることで、ユーザーは文章の意味を推測する必要がなくなるためです。

アイブロウヘッドラインによって、ユーザーエンゲージメントも上昇します。アイブロウヘッドラインを置くことでユーザーは興味のあるキーワードを見つけることができます。このときユーザーは自分の興味のあるキーワードを含む内容を探して読むため、宣伝内容を無視せず本文を読みCTAをクリックしやすくなります。

アイブロウヘッドラインの見せ方

アイブロウヘッドラインはメインの見出しより短く、でも目立つ必要があります。下の図のように、テキストにさまざまな視覚的スタイルを使うことで目立たせることができます。

アイブロウヘッドラインはいつ使うのか

すべての見出しにアイブロウヘッドラインが必要なわけではありません。もしメインの見出しが短く、多くのキーワードが含まれているのならアイブロウヘッドラインは必要ありません。

ユーザーは見出しの最初の数単語に目を通します。もしそこにキーワードが含まれていれば、アイブロウヘッドラインは文章を読むのを邪魔するだけです。アイブロウヘッドラインはキーワードの含まれていない、長い見出しの上につけるのが効果的です。

上記の図はメインの長い見出しにアイブロウヘッドラインがあるものと、ないものを示しています。この見出しには、本文の概要を説明するキーワードが不足しています。そのため、アイブロウヘッドラインありの場合と比較すると、なしの方が本文の意味を理解することがより難しくなります。またアイブロウヘッドラインがあると、ユーザーは長い見出しを読む気にもなります。

アイブロウヘッドラインは見出し以外に置かない

多くの記事はSEOフォーマットに従って書かれており、文章が簡潔で、キーワードもまとまっています。このようなときに記事の見出し以外にアイブロウヘッドラインを追加することは、かえってユーザーが文章を読む邪魔になるでしょう。

記事の見出し以外では、アイブロウヘッドラインの代わりにタグを使用するのが良いでしょう。タグはユーザーに文章に含まれる内容のヒントを与え、似たような記事へ誘導するのを助けます。

ユーザーは見出しをじっくり読まない

ユーザーは文章のキーメッセージがなにかを、じっくり読んで考えるほど暇ではありません。文章の意味を伝えるキーワードは、ユーザーが文章を読みやいように見出しの最初に持っていく必要があります。アイブロウヘッドラインはユーザーが文章のキーメッセージを理解することを助けします。このテクニックを使用して彼らの道標になりましょう。


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