プロトタイプ作成がデザインプロセス改善につながる9つの理由

Athar Majeed

「Athar Majeed」について AtharはSavah Appの共同創設者であり、その製品はプロトタイピング、デザインコラボレーション、およびワークフローのためのオールインワンプラットフォームでチームを支援しています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

9 Ways Prototypes Improve Your Design Process

アプリやWebサイト、シンプルなインフォグラフィックスであろうと、プロダクトをデザインするにはいくつかの段階が必要です。デザインがユーザーに優しいものであるかという観点から評価するための最善の方法は、プロトタイプと呼ばれる機能的には完成版とほとんど同一のモデルを開発し、それを実際のユーザーや典型的なユーザーでテストすることです。

プロトタイピングはプロダクトの使用時にユーザーが目標を達成するのを助ける上で適したものをモデル化し、評価するためのテクニックです。このプロセスでは(静的なものとは対照的に)実際に機能するモックアップと見なせるものを作成します。

作成したものをクライアントや見込みユーザーへと共有してフィードバックを収集し、その機能を評価します。フィードバックと評価からユーザーが目的を達成できるように直感的で十分に効果的であることを確認すると同時に、デザインとしても満足できる最終段階になるまで改善のプロセスを繰り返します。

デザインのプロトタイプを作成する利点は、時間と労力を節約しコストを低く抑えることができることです。言い換えれば、プロトタイプを使用するとデザインの「動作」を分析したり、デザインをさらに改善するために必要な変更を評価したり実装することが可能になります。

この記事ではプロトタイピングがデザインにどのように役立つかを説明していきます。

1. デザインの主な改善点を明らかにする

あなたが美しいデザインを思い描いていたとしても、紙に描き起こすと違ったように見えることがあるかもしれません。優れたアイデアでも、紙やスクリーンの上に視覚化したときに、ひどいものとなってしまうことがあります。そのような場合、プロトタイピングを使用することで外観や雰囲気などを確認することができます。 このように進めることで、デザインの改善に必要な領域を見わけることが可能となります。

実際の開発プロセスの前でも、デザインの欠陥を見つけ出すこともできます。 素晴らしいことに、プロトタイピングソフトウェアさえも必要としません。 1枚の紙というプロトタイピングの最も基本的な事例でさえあなたに成功をもたらすでしょう。

2. デザインコンセプトを繰り返しやすくする

反復設計はもはや単なる流行語ではありません。このプロセスでは、実際のローンチ前の欠陥に対処するために、設計のさまざまな段階でプロダクトのテストと評価が行われます。

わかりやすく表現するなら、反復設計とは、開発段階でプロダクトを改良し磨くことです。多くの知識があるデザイナーはこのプロセスをシンプルにするためにプロトタイピングツールを使用します。 たとえばプロトタイピングにより一部を微調整したり変更したりすることでうまくいくかどうかを見つけることができます。

3.  投資を受けやすくする

プロトタイピングはあなたのデザインに対して投資家から資金提供を得るために彼らに好印象を与えたい場合に役立ちます。プロトタイプを使用すると、言葉で説明することや静的モックアップでは難しいと思われるような機能を視覚的に実証することができます。

これにより投資家は、提案されたソリューションの外観や動作、感触などを確認し評価することができます。さらにプロトタイピングは投資家があなたのデザインと関係を持つことに役立ちます。あなたが提案に真剣で、そのソリューションがどのように見えるかだけではなく、実際にどのように作用するかについて伝えるために努力をしていることを証明します。

4. 技術者でないクライアントが理解しやすくなる

多くの場合、クライアントはあなたのソリューションの根底にある技術的側面を理解していないか興味をもたないでしょう。彼らにとって重要なのは視覚的側面、いわゆる「グラフィカル」な部分です。どのようにそれらを印象付けたり少なくともどのようにデザインを説明するでしょうか?

プロトタイピングがその答えのひとつです。彼らは様々なスクリーンの構成要素をより簡単に把握することができるでしょう。どのボタンで何をすることができるか、なぜそのフレームがあるのかを理解することができます。

5. 開発時間とコストの削減ができる

最終的な微調整でさえ、開発プロセス全体の妨げになります。デザインを書き直すのは面倒で時間も非常にかかります。また、開発のポストプロダクション段階で問題が発生した場合はどうなるでしょうか?

企業が問題を解決するために開発者に支払わなければならないわかりやすい要素とは別に、キャンペーンや決済に関連した追加費用が発生する場合もあります。このようにして、終盤の局面ではほんの微調整でも貴重な時間とお金がかかってしまいます。

前述したようにプロトタイピングを使用することで、実際の開発プロセスが完了する前でも編集やその場に合わせた調整をすることができます。

6. 適切な変更を選択しやすくする

ユーザーの問題に対処するために異なるデザインのアイデアを持っておくべきです。

最良のものを選択するためには、いくつかのバリエーションから選び抜く必要性があります。 ドロップダウンメニューとリンクのリストを縦に並べて表示する必要がある場合はどうしますか? どちらがデザインを使いやすくすると同時に魅力的でしょうか? 

主に情報の構造によりますがこの場合、プロトタイピングはその比較のプロセスをかなり簡単にすることができます。最適なものが見つかるまで、さまざまな組み合わせやレイアウトの見た目や感触をテストできます。

7. デザインのレスポンシブ性をテストできる

レスポンシブWebデザインを使用すると、Webサイトは画面サイズに関係なくすべてのデバイスでスムーズに実行できます。

最新のプロトタイピングツールを使用すると、デザインがすべての画面でシームレスに機能しているかどうかを確認できます。画面とOSの組み合わせごとにプロトタイプを作成することもできます。一度プロトタイプを作成したら、それをダウンロードして実際のデバイスでテストし、画面の互換性をより実感を持って確認することができます。

8. 安定したフィードバックが得られる環境を作る

プロトタイプと向き合うことは、実際の完成品と向き合うことに似ています。そのため設計者は開発が始まる前であっても、最終製品の改善につながる貴重なフィードバックを得るためにプロトタイプを使用します。

価値あるフィードバックを得るため、事前にユーザー(またはターゲットとしているユーザーグループの代表者)にプロトタイプを送ることもできます。もしくはプロトタイピングツールのデザインプロセスを共有することで、すぐにフィードバックを得ることができます。

実際、プロトタイプはクライアントや関係者からのフィードバックを得るためのビジュアルプレゼンテーションに役立ちます。 これらの非常に現実的なモデルは、質の高いフィードバックやレビューを集めることで疑問や誤解を最小限に抑えることができます。

9. コンセプトからブレないようにする

あなたが作るものが携帯アプリであれWebサイトであれ、デザインすることは複雑なプロセスです。このような筋書の結果に集中することは非常に重要です。自身のコンセプトを確かめるすべてのプロセスは、決して小さなことではありません。

それは心に疑いを抱かずに、次の段階に進むことができるように貴重なインサイトを得るのに役立ちます。 迅速なプロトタイピングではより集中する必要があり、ユーザーをプロセスの中心に置くように促されます。

まとめ

プロトタイプは、デザインによるソリューションの外観を伝えるのに効果があります。しかし、プロトタイプはポストプロダクションのプロダクトとは異なっているべきです。開発段階でのプロダクトの機能、動作や外観をテストするように設計されていることを記憶に留めておきましょう。

プロトタイプのテストから得られるフィードバックと情報は、成功するデザインを作り上げ、ローンチするために必要です。デザインのためのプロトタイピングを最大限に活用するために、留意すべき点がいくつかあります。

    • 正しいプロトタイプを選んでください。非技術的なクライアントのために使える忠実度の高いプロトタイプはほとんど最終デザインに近いものとなっているでしょう。忠実度の低いプロトタイプは、初期段階のデザインソリューションを説明するのに最適です。紙のプロトタイプは、簡単な概要を説明したり、クライアントといくつかのコンセプトを組み合わせたりする場合にとても便利です。
    • クリック数を減らすなどして、ユーザーの操作をできるだけ単純化しましょう。

    • プロトタイプは実際のユーザーを対象に定期的にテストしてください。

    • ダミーテキスト(「loremipsum」など)の代わりに実際のコンテンツを使用してみてください。

    • プロトタイプはできるだけユーザーに分かりやすいものにして、ユーザーがそのことを一度に理解できるようにしてください。(デザイナーからの多くの説明はなくても理解できるようにすべきです)

    • 大事なことを言い忘れましたが最後に、適切なアプリのプロトタイピングツールに投資してください。


Welcome to UX MILK

UX MILKはより良いサービスやプロダクトを作りたい人のためのメディアです。

このサイトについて