画像は必ずしも全て長方形で使用したいとは限りません。
例えばIllustratorで丸い小窓のように見せるために画像を切り取るにはどうしたら良いのでしょう?
このような時はクリッピングマスク機能を使います。クリッピングマスクとはパスの形に合わせて背後のオブジェクトの一部を隠す機能です。
今回はそのクリッピングマスクの使い方をご紹介します。
切り抜き用のパスを作成する
今回の場合は星の画像の中心に円形のパスが必要です。
ツールバーから楕円形ツールを選択しましょう。
楕円形ツールを選択したらオブジェクト上をクリックしてドラッグしてください。
円形のパスが作成されます。
パスの塗りや線はクリッピングマスク機能の適用と共に透明になりますので現時点で気にする必要はありません。
クリッピングマスクを適用する
レイヤーウィンドウから切り抜きたいオブジェクトと切り抜き用パスを両方選択します。
この際、切り抜き用のパスオブジェクトが一番上にくるように気をつけて下さい。
次にオブジェクト→クリッピングマスク→作成をクリックします。
これで完了です。最初に作成したパスに沿って画像が切り抜かれ、パスの外側が見えなくなりました。
ちょっとした応用編
さて、先ほどは一枚の画像オブジェクトを丸くマスキングしましたが、実は沢山のオブジェクトを同時にマスクすることも可能です。
やり方は簡単。オブジェクト選択の際にマスクしたいオブジェクトを全て選択状態にしてからクリッピングマスクを作成するだけです。
このように選択したオブジェクト全てにマスクが適用されました。
また、クリッピングマスクはオブジェクトを削って非表示にしているわけではありません。あくまでパスの外側を非表示にする機能なので、パスを変形させる事で
このように表示部分を自由に変形する事ができます。
オブジェクトの一部分だけを表示/非表示させるクリッピングマスクは基本的な機能ですが、多くの場面で活躍する可能性があります。
今回ご紹介した楕円形ツールだけではなく、ペンツールでパスを引いてもマスクとして利用できるので、ぜひ様々な使い方を試してみてください。