デザイナーの意見はユーザーの意見よりも大切か

Addison Duvall

Addisonは「Food Identities」のブロガー。

この記事はSpeckyboy Design Magazineからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Does A Designer’s Opinion Mean More Than The User’s?

あえて言わせていただきましょう。デザイナーは自分のデザインに縄張り意識を持ち過ぎています。もちろん、それは自然なことです。何年もかけてデザインスキルを磨き、理想的なユーザーのために理想的なプロセスを作り上げることで、ユーザーに考え得る限り最高の体験を提供することができると確信していることでしょう。

ですがちょっと待ってください。ユーザーにとっては、あなたが当初考えた、デザインがどのように使われるべきかというビジョンについてはどうでもいいのです。事実として彼らにそんな必要はありませんし、もし彼らの体験に対するあなたの見方が的外れであったら、こだわるべきではないです。

理想的なユーザー体験を通してユーザーがデザイナーにお金を落としてくれるいくつかの方法を見て、デザイナーの意見がユーザーよりも意味があるのかどうか検討してみます。

テクニカル VS 実用性

時として、デザイナーのクリエイティブなビジョンとユーザーが真に求めていることはあからさまに対立します。これは個人顧客向けのWebデザインでも、大企業の案件でも同じように見られることです。

デザイナーは本質的にクリエイティブな職業であり、真に機能的なプロダクトを作るときにエゴを入れ込むことはよくあります。これはある程度、正しいことです。結局、デザイナーが望むのは機能の面とビジュアルの面の両方で自分の評判を高めることなのです。

ですが、よく言われるように「形態は機能に従う」のです。デザインのビジュアル面での訴求にこだわり過ぎて、ユーザーにとって何がベストなのかという視点を失いたくはありません。この落とし穴を避けるための最善の方法は、ターゲットとなるオーディエンスと常に対話することです。

あなたのWebサイトやアプリ、その他のデザインに反応する人たちと話をするのです。彼らが感じていることのうち何が改善できるのか、彼が抱えている問題に対してあなたのデザインがどんなソリューションを提供できるのか、といった、体験についての質問を投げかけましょう

こうして得られた知見はあなたのユーザーと顧客にとってだけではなく、本当に理想的なユーザー体験を実現できるデザイナーとしてのあなたのキャリアにとっても非常に価値があります。

環境に適応する

言葉の上ではユーザーとは、何かを使う人のことです。当たり前のことなのですが、実際は多くのデザイナーがこのシンプルな事実を忘れているか、もしくはこの定義がより狭い条件にしか当てはまらないと考えています。

しかし、何かを使う人は驚くほどの適応力を持っています。もしソリューションが十分に提供されていなければ、彼らは身の回りにあるものを使って自前のソリューションを作り上げるのです。あなたを含めて、誰もがこの能力を持っています。

そうです。あなたは日常的に、どのように自分のプロダクトを使うべきかというデザイナーの完全なビジョンを侵害しているのです。たとえば、誰かの名刺の裏に電話番号やメールアドレスを走り書きしたことはありませんか? もしあれば、あなたこそが反抗的なユーザーです。せっかく「人間工学的に」作られたペンや道具を、自分に合っているからといって間違った方法で握ったり、ユーザーの権利と呼ばれるものを最大限に活用しているのです。

リーダーと先行例に倣う

ひとたびあなたのアトリエを離れれば、あなたのデザインは公式にユーザーのものとなり、ユーザーは自分に合うようにこれを作り変えます。ユーザーはしばしばデザイナーがまったく意図していないばかりか想定さえしていない方法で、世の中の他の人とコミュニケーションを取るためにデザインを使います。あなたのデザインは、作られた当初の目的とはまったく違う目的に使われることになるでしょう。

自分の町で道に迷っている旅行者に道を案内したときのことを考えてみてください。おそらく、早口で道の名前をまくし立てるだけではなく、「風変わりな看板がある交差点を左に向かってください」というような言い方をしたでしょう。デザインは私たちの普段の暮らしに、プレースホルダーやマーカーやガイドといった役割で毎日使われることで浸透しているのです。

デザインは進捗を遅めるのか

何のデザインであっても、考えるべきもっとも重要なことは、ユーザーがそれを使って最大限効率的に自分の問題を解決できるかどうかです。もしあなたのデザインがこの目的を妨げるのであれば、それはデザインとしては失敗です。

繰り返しますが、ターゲットとなるユーザーとの対話によって、この一般的な危機を回避するために有益な多くの情報が得られます。フォーマルな「フォーカスグループ」を採用したリサーチ手法について言っているわけではありません。メールで5つの質問を送るだけのような単純なサーベイでさえ、デザインのプロセスにおいては多大な力になるのです。

たとえば、もしあなたがWebサイトに追加したCTAを大多数のユーザーがスキップしていることを知らなければ、これに気づくためにはユーザーと対話するしか方法がありません。

ユーザーが自分からそれを教えてくれるとは思えませんし、正直に言えば、彼らにはそんなことをする責任は無いのです。あなたがデザイナーなのですから、自分のデザインがユーザーにとって最大限効率的になっていることを担保するのはあなたの仕事です。

信頼を作り上げる

上手にデザインされたWebサイトはユーザーに信頼感を持たせます。出来の悪い見た目のWebサイトを見たときのあなたの最初の直感的な反応は、おそらく「怪しげだ」とか「明らかに詐欺だ」とかいうようなものでしょう。なぜでしょうか? それは、きちんとしたビジネスは最低限、プロらしく見える外見を備えようとするものだからです。


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