あまりにも多過ぎる情報に晒されると、その先には「情報過労」が待っています。一般的に「情報過労」はコンテンツの管理者に影響を与えますが、誰もが影響を受ける可能性があります。常時インターネットを利用できることは多くの場合ありがたいかもしれませんが、同時に呪いにもなり得ます。
「情報過労(=content fried)」という用語は、トレーナー、リサーチャー、講演者、そしてモチベーターでもあるBeth Kanter氏によって定義されました。
「情報過労」は、過剰な量の情報に晒されているときに起こります。「情報過労」という用語はBeth氏が使い始めた言葉ですが、私はまさにその「情報過労」の症状を抱えています。
「情報過労」かどうかを知る方法
まず初めに、自分が情報過労の症状に当てはまるかどうか、以下のリストを参考にしてみるといいでしょう。
- PCは常にオンラインの状態か? PCの前にいないときスマートフォンはあなたの手元にあるか?
- 電源が切れているとき、不安を感じるか? それは生活に支障が出る程強い感覚か?
- オンラインのときには、30分以上休憩せずにスクリーンを見続けているか?
- ソーシャルメディア、メール等を常にチェックしているか? トイレにいるときも同様か?
- 仕事に集中するのが難しいと感じるか? オンライン時にはすぐに気が散ってしまい、気がつくと無駄にネットサーフィンをしてしまうことがあるか?
- 記事を読んだり書いたりすることで気が狂いそうになる。画面を見ていても、何もうまくいく気がしない。
- 何かの話題をひたすら読み続けることで、もはや何を読んでも理解ができなくなっている。
上記の気持ちや行動に当てはまる部分が多いほど、あなたは「情報過労」になっている可能性が高いです。
「情報過労」に対処する方法
幸いなことに「情報過労」からは抜け出せます。この問題に取り組むために行動を起こし、より大切なことに集中するために、情報過労から意識を解放することができるのです。
ステップ1:問題を認識する
存在を信じていない問題に対処することはできません。あなたは自身の習慣が、生活に支障をきたしていることを自覚しなければなりません。「情報過労」になってしまった人の最悪のケースは、現実世界で人々とやりとりするのをやめて、すべてオンラインで完結させることを望むほど習慣を深刻化させてしまうような状況です。
ステップ2:集中したいことを決める
あるべき道に戻りたいのであれば、どのような道を望むのかを決める必要があります。また目標や目的、優先したいことを決めなくてはなりません。それらを書き留めて、目に見えるところに貼っておくことで、自分の本当にやりたいことを定期的に思い出せるようにしておくと便利です。
ステップ3:自分がしていることを意識する
習慣を変えるということは、自分の習慣を自覚し疑問を投げかけることを意味します。オンラインで時間を浪費していると感じたならば、一旦やめて、なぜ依存してしまうのか自分自身に問いかけてみてください。それから、あなたが代わりにすべきことは何なのかを考え、実行に移すのです。これが「情報過労」から抜け出すもっとも簡単な方法です。
ステップ4:やりすぎないようにする
情報間の関係性を理解するために、どうしてもオンライン上のあちこちを行き来して調べなければならなような日もあります。こうした状況を恐れる必要はありませんが、取り組む前にそれが本当に必要なことなのかどうか考えてみてください。
「情報過労」にならないための簡単な習慣
個人的な習慣を改善して、継続的に「情報過労」になりにくい状態にするいくつかの便利な方法があります。
- 自分のスペースを整理整頓する。周りの物理的環境が散らかっていなければ、精神的にも気が散りにくくなる。
- 仕事のパターンを作り(たとえば、45分の仕事・15分の休憩)、必ず自分で決めた通りに実行する。必要であれば、インターネットのない場所に移動する。
- 起床し朝食を食べ、帰宅したら読書をし就寝するなどのルーチンを作る。ルーチンは秩序を作るのに役立ち、生活をとても快適にもする。
- メールやソーシャルメディアを常にチェックするのはやめる。正確な時間(大体1日に3回)を設定し守るようにする。
- 計画を立てる習慣を身につける。重要なことが実現できるように計画して明日を過ごす。
まとめ
「情報過労」になってしまうと、公私のどちらでも本当にやりたいことができなくなってしまいます。簡単なルーチンを組むことによって、人生において重要なことをおろそかにせずに目標を達成できるようになります。それでもルーチンをこなすのが難しいと感じるならInteraction Design Foundationのコーチングプログラムで専門的なアシストを受けることを考えてみてはいかがでしょうか?