絵文字をメルマガなどで使用する際に知っておくべきこと

Nataly Birch

Natalyはウクライナのセバストーポリ出身のWEB開発者です。ワードプレスやIT関連のライティングに情熱を注いでいます。ブログサイトLand-of-Webを運営しており、WebデザイナーやWeb開発に関する有益な情報、記事、チュートリアルなどを提供しています。

この記事はDesignmodoからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Emojis in Email Newsletters: What You Need to Know

絵文字には長い歴史があります。1980年代にCommon Lispの先導者であるScott Fahlman氏が笑顔や泣き顔で知られているエモティコン(顔文字)を世界で初めて使用したことから始まりました。この頃のエモティコンは装飾性が高いものではなく、コロンや丸かっこを組合せて表現したシンプルなものです。しかしこのエモティコンは文字ベースのコミュニケーションにおいて、まったく新しい時代を切り開いたのです。

エモティコンがどう新しい時代を切り開いたのかと疑問される方もいるでしょう。何と言っても、エモティコンは文章に感情表現を加えることを実現させたのです。

その後携帯電話の時代が訪れ、エモティコンの必要性が意味を成しました。まず最初に、携帯メールにたくさんのエモティコンが使われるようになりました。正直に言うと、メッセージに自分の感情を表現する方法が、エモティコン以外存在しなかったのです。しかしそれも1999年に栗田穣崇氏が世界で初めて絵文字を開発したことで、すべては変わりました。当時日本では、開発された180種類の絵文字が携帯ユーザーの間で広く普及されていました。

しばらくしたのち、ついに絵文字文化は欧米に上陸しました。この小さな表意文字に隠された強力なパワーが認識されるのに時間はかかりませんでした。10年のうちにはGoogleやAppleが絵文字を採用し、今や、感情や個性を伝えてくれるこの絵文字なしの生活は考えられません。

絵文字は私たちの生活において必要不可欠であることは間違いないでしょう。そのため、絵文字がさまざまな分野で広く有効利用されていることも理にかないます。メールマーケティングもその1つです。

メルマガにおける絵文字の使用

やがてメルマガで絵文字を使用し始めることは誰もが予測できたことでしょう。メルマガも文字ベースコミュニケーションの手段の1つであるからです。

最近では、ほとんどのメルマガ内でスマイリー、人、動物、食べもの、飲みものなどの愛くるしい絵文字たちを目にします。絵文字は文字のみの対話に人間味を与えてくれる最高のツールです。絵文字を使用することで、感情を伝えるために多くを書かなくても、アイコン1つで表現してくれます。絵文字は伝えたいメッセージ性を強め、高める効果を持っているのです。そのため、メールマーケターは絵文字の強みを有効活用しています。

今後、メールマーケティングは個々の読者に合わせたメルマガが主流となっていくでしょう。メルマガの読者が何を求めているのか理解するために、私たちは潜在顧客の好みを情報収集し、顧客の行動特性を把握するよう努めます。個人向けに作られたメルマガの方がユーザーに親近感を与えることができます。絵文字はこの原則にうまく溶け込むのです。絵文字を使用することで、メールを機械的な印象から個人的な印象へと変えてくれます。絵文字は顔が見えないデジタルの世界に感情をもたらしてくれるのです。これはとても大きなメリットでしょう。

それだけではなく、著名なマーケターや企業が最近実施した研究の結果、絵文字を使用することで、読者がメルマガを開封する確率やCTRを上昇させる効果があることがわかりました。マーケティングにとって、これはとても重要なことです。

最後に、メルマガで絵文字を使用することは驚くほど簡単にできます。必要なことは絵文字の文字コードを知ることだけです。もしくはPostcardsのようなメールテンプレート作成サイトを活用するといいでしょう。絵文字キーボードの中で、使用したい表意文字をクリックするだけです。

使用する箇所

メールの件名

絵文字はメルマガの中で、件名をはじめとするさまざま箇所で使用されています。絵文字が使用されるのにいちばん人気が高いのは件名欄です。受信箱で件名の中にスマイリーや開封を促すような絵文字を目にすることも多いでしょう。件名が人気な理由として、以下が挙げられます。

  • メールの件名の長さは限られており、1つの絵文字が単語やフレーズを置き換えることができるのが望ましいため
  • 件名は絵文字を含むと目に留まりやすくなるため、他のメールよりも目立たせることができる
  • 絵文字は件名に切迫感を表現可能にするため、期間限定特典など時間制約のあるオファーの場合非常に役立つ
  • 絵文字はスパムメール検知の対象ではないため、フィルターを通り抜けることができる

メルマガ本文

もう1つの箇所は、もちろんメルマガ本文中です。Designmodoが作成したグリーティングカードを事例として見てみましょう。

絵文字を入れることで全体の雰囲気をよくし、タイトルを締めるアクセントとなっています。

絵文字を使用するルールとしては、流行大好きの流行りものオタクな読者向けのようなメルマガでない限り、絵文字を乱用しないということです。

メールマーケティングで絵文字を使用する際は、厳選したものを少しだけ使用すべきでしょう。GIF動画を使用したメルマガでは、たとえ小さな絵文字でもうるさく感じてしまいます。

すべてのメルマガがこのような「ドラマチック」な感情表現を加えることが適切なわけではありません。たとえば、お堅い企業が顧客に配信する堅い内容のメルマガには、踊ったり、手を振ったり、笑ったり、泣いたりするような絵文字は求められていないでしょう。顧客にとっては、無彩色な絵文字でさえも不適切と感じるかもしれません。理由はいたってシンプルです。この場合の顧客はメールのやり取りの中でエモティコンを使用することを嫌うためです。絵文字がふさわしいかどうか、使う前にもういちど考慮する必要があるでしょう。

スマイリーフェイスを入れたメルマガを一斉配信する前に、読者を分類する必要があります。さまざまな基準をもとに分類し、何度も試行してみてください。件名に絵文字があるのを好むグループもしくは好まないグループを特定するためにA/Bテストをし調査すべきでしょう。

絵文字のサポート

ここで差し迫った問題に移りましょう。現在の絵文字サポートについてです。

メルマガを作成することは巧妙なテクニックが必要となります。作成プロセス上のテクニックのことを指しているのではありません。Postcardsをはじめとするメールテンプレート作成サイトを使用することで解決できるでしょう。ここでは、サポートの欠如と一貫性のなさを指しています。この2つは大きな障害なのです。

表示の違い

絵文字はそれぞれ環境によってレンダリングが異なります。1つ1つの絵文字は簡単な文字コードで作られています。たとえば、U+2764は赤いハートの文字コードです。U+1F602は嬉し泣きの顔の文字コードであり、U+1F970は3つのハート付きの笑顔の文字コードです。Unicode(ユニコード)はそれぞれの絵文字に文字コードを定義し統一化しているため、すべてのOS(オペレーティングシステム)が正しく読み取り変換できるようになっています。

しかしデザインは定義されていないため、GoogleやAppleなど各企業によってこの3つの絵文字はそれぞれ異なった見た目をしているのです。主な企業ごとのデザインを比較した表を見てみましょう。

大した問題ではありませんが、各企業によって絵文字のスタイルや見た目が違うのがわかります。デザインは違いますが、これらの絵文字が同じ感情を意図しているのがわかります。しかしこちらはどうでしょうか。

デザインによって、受け取られ方が変わるのがわかりますでしょうか。

絵文字を使用する前に、異なる閲覧環境で試し、絵文字が伝えたい意図を適切に表現しているか確認してください。

異なるオペレーティングシステムでの表示

前述のディスプレイ上で一貫性がとれていないという障害は簡単に克服することができますが、ここで述べる障害はさらに厄介な問題です。

それは、OSによって絵文字のサポートが異なるということです。Windows 8.1+ や MacOSなどのOSは絵文字を問題なく変換できますが、Windows7などのOSでは絵文字が白黒表示されてしまいます。また、Windows XPでは四角の枠が表示されてしまいます。以下の表では、各OSのデバイスや環境における絵文字サポートについて確認することができます。

iOS

Windows

Android

macOS

表からわかるように、ターゲットとしている読者が携帯電話を使用してメルマガを読むことが多い場合には、絵文字が問題なく表示される可能性が高いと言えます。しかし、ターゲットとしている読者がデスクトップやノートパソコンを使用している場合、絵文字のサポートがない恐れがあるので対処が必要となります。

朗報?

メールクライアントの最大手であるGmailは、どの閲覧環境であろうと絵文字をすべてサポートしているという朗報があります。もしターゲットしている読者がGmailを使用していれば、メルマガ内の絵文字は問題なく閲覧してもらえるでしょう。

まとめ

絵文字はメルマガに感情表現を加えることができるすばらしいツールです。メールに個性をもたらし、伝えたいメッセージを読み手に理解させてくれます。さらに、絵文字は開封率上昇の効果もあるのです。しかし、むやみやたらに使用しすぎてはいけません。あまりにも多いエモティコンは逆効果になる恐れがあります。

読者が絵文字の使用についてどう受け取るかをテストメールにて調査することが大事です。絵文字がふさわしくないということも起こり得るからです。そして最後に、OSによっては絵文字がサポートされておらず表示されないということも念頭に置いておいてください。


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