他人からどう見られるかを変えることはできませんが、自らの行動を変えることはできます。それが同僚の尊敬を得る秘訣です。
デジタルの専門家からよく聞く不満として、彼らの同僚が彼らの専門知識を評価していないということがあります。状況は改善されつつあるものの、多くのデジタルチームは依然として、現場を率いるリーダーではなく単なる「実装者」として見られていると感じているようです。
この気持ちはとてもわかりますが、逆に期待をされすぎた結果、同僚を遠ざけてしまったチームにも数多く出くわしているのも事実です。
ここまでの長い道のり
デジタルの専門家として、私たちはこの25年で大きな進歩を遂げました。私たちは、荒れ果てたWebデザインという荒野から、多くの専門分野に手を出し、人間とテクノロジーがオンラインでどのようにインタラクションするべきかを深く理解する成熟した産業へと移行しました。
今日(こんにち)のデジタルプロフェッショナルは、テクノロジー、心理学、デザイン、マーケティング、社会学、コピーライティング、その他多くの分野の専門家になっています。
しかし、効果的なデジタルサービスを提供するためには、他の関係者と協力しなければならず、彼らにも専門知識があることを覚えておくことが重要です。
部屋にいる専門家は私たちだけではない
そんな彼らはビジネスやプロダクトの専門家であり、私たちがまさにリーチしようとしているオーディエンスそのものでもあります。彼らは私たちよりも何年もの経験を積んでいることが多く、私たちが考えていることにも関わらず、その経験は今日(こんにち)のビジネスの現実に深く関係しています。
真剣に受け止められたいという私たちの願いの中で、私たちは他の人たちの貢献を軽視する。私たちは、ステークホルダーを管理や教育を必要とするべき対象として片付けがちです。彼らを時代遅れであるか、デジタルがもたらした変化について無知であるかのように描いてしまうのです。
ステークホルダーに敬意を示す
最終的には、私たちの専門知識によって同僚から尊敬されたいのであれば、その見返りとして彼らの専門知識に敬意を示す必要があります。私たちは彼らが提案してくるものに対応するために、日々の仕事に対して柔軟性を持つ必要があります。
すべてのプロジェクトにおいて、まずは学ぶ姿勢から入り、その後に教えるという姿勢で取り組む必要があります。そうしなければ、素晴らしいユーザー体験を作り出すことには成功しても、ビジネスニーズを満たしたり、長期的に持続可能なものを構築することはできないでしょう。
たとえ私たちがすべての答えを知っていたとしても(そんなことはありえませんが)、結果的に私たちは同僚を遠ざけてしまい、おそらく彼らも私たちが達成したことをすべて台無しにしてしまうでしょう。
他人の過ちから学ぶ
その好例が英国政府のデジタルサービスです。このサービスは優れたUXとデジタルトランスフォーメーションの象徴として知られており、デジタル専門家の間でも評判の良いケーススタディです。
しかし、そんな彼らもミスをしました。英国政府内で彼らが成し遂げたことを達成するために、彼らは強引に進めざるを得なかったのです。そうすることで、彼らは政府の他部署を遠ざけ、この損害を修復するために更に懸命に働かなければなりませんでした。彼らは、より広いコミュニティでは高い評判を得ているかもしれないが、それは必ずしも内部に反映されていなかったのです。
彼らのミスをしないでください。ステークホルダーとの関係と社内コミュニケーションを最優先事項としましょう。話すことと同じくらい、聞くことに時間をかけましょう。少し進行が遅れたとしても、共同作業を優先させましょう。長期的には、それが時間の節約につながり、デジタルサービスの持続性が担保できるのです。