過去のデザインプロジェクトが私に教えてくれたこと

Eric Karkovack

Ericは20年以上の経験を持つWebデザイナーです。彼の事業は こちらで確認することができます。

この記事はSpeckyboy Design Magazineからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

What My Old Design Projects Have Taught Me

自分のポートフォリオを見直したら何がわかるでしょうか? かつて直面した困難や、本当に厄介だったクライアントのことを思い出すかもしれません。あるいは、時代遅れのデザインや現在では使われなくなった技術を見つけてたじろぐかもしれません。その気持ちはよくわかります。

過去20年以上の間に、私のキャリアは当たり外れを繰り返してきました。そして私は、本当に長い間過去の自分のプロジェクトを見るたびに恥ずかしく感じてきました。しかし、時間とともに新しい視点が育ち、次第に異なる角度から過去の自分を見られるようになったのです。

なぜなら、当時プロジェクトがどのような結果に終わったのかにかかわらず、その経験から間違いなく何かを学ぶことができたからです。以前作成したさまざまなサイトについて考え直すうちに、私は経験から得たもっとも重要な教訓のいくつかを共有したくなりました。

そこで、私が過去のプロジェクトから学んだ価値ある教訓をいくつか、思いつくままに挙げてみます。

コードは想像以上に素早く復旧できる

過去数年間で、私はいくつかの古いWebサイトをレスポンシブに改善してきました。これらのサイトはスマートフォンが世界を一変させる前に作られたものだったので、最低限小さな画面でも閲覧でき、機能できるようにしなければなりませんでした。

ほとんどのサイトにおいて、この作業はそれほど大変ではありませんでした。改良すべきサイトは、初期のWordPressの施工例からテーブルベースの静的なHTMLまで、さまざまな種類がありました。テーブルレイアウトは大抵もっとも時間のかかる作業でしたが、数時間でそれらをCSSにコンバートできたことに私自身驚きました。CSS ベースのレイアウトならさらに簡単に扱えました。

このことから私は、HTMLとCSSは非常に復旧が簡単で、古いサイトにあるもののほとんどは、上記のような状況で復旧できることを実感しました。この手の状況に回収されるということを示してくれました。すべてが意味的に正しいと言うわけではありませんが、より多くの古いサイトをなくすことができるのは確かです。

タイポグラフィは結果論ではない

かつて、Webサイトはフォントに関して厳しく制限を受けていました。フォントは、過去20年間でもっとも進化的な変化を遂げたかもしれません。しかし、私が過去にしてしまったつたないタイポグラフィの意思決定を、何度も格好いいフォントが救ってくれました。

たとえば、私は小さなフォントに執心していました。私の過去のプロジェクトには、フォントサイズが非常に小さく設定されていて、行送りのせいでそれぞれの行が押し潰されているページが数多く存在します。お察しの通り、結果としてコンテンツは非常に読みにくいです。

なぜフォントを小さくしたかと言うと、私には持論があるからです。当時は、小さなテキストのほうが視覚的に訴求力がありました。Retinaも登場しておらず、ディスプレイの技術はあまり優れていなかったので、大きいサイズのフォントはよくギザギザに見えていました。小さなテキストは、この効果に対応する1つの方法でした。まるでテキストの外観のほうが、何を伝えようとしているのかよりも重要かのようだったのです。

現在では、フォントが美しく見せる以上の役割を負うようになったのは明らかです。読むことが出来なければ、ユーザーには届きません。

それでもクリエイティビティは問題を解決できる

私がかつてサイトを組み立てる際に使っていた色々なコツは、今考えると滑稽なものです。そのようなものを実装していたのは私だけではないでしょう。

大きな画像を切り刻んだり(そしてそれを複雑なテーブルレイアウトに入れ込んだり)、旧バージョンのInternet Explorerとの互換性を高めるために多種多様なコードを追加したりといった回避策や、あらゆるベンダープレフィックスはまるで粘着テープのようでした。すべてをひとまとめにする、薄っぺらい要素でしかありません。

実装された製品は必ずしも素晴らしくありませんでしたが、それでも、できるだけ幅広いユーザーがサイトを操作できるようにするという崇高な目的のために成されたことです。そして、この目的は現在においても正しいままでしょう。

「コツ」という考え方は流行らないとしても、背後にあるクリエイティブなエネルギーは変わっていません。大きな違いは、私たちはデザインの問題をより適切な方法で解決できるツールを持っている点です。今ではそれらのツールを巧みに駆使することで、ほとんどすべての障害を乗り越えることができます。

最高の結果を得るには、クライアントをガイドする必要がある

これは、私がもっとも苦労して学んだ教訓の1つです。若いデザイナーにとって、クライアントとのミーティングは、案件を受注することと同じくらい重要なことでした。私はクライアントの要望を書き出し、それを提供するためにできる限りのことをしました。

このような戦略でも短期的には得るものがありますが、それらは長期的に考えると大したものではないでしょう。Webサイトのプロジェクトは、注意深く練られたプランがなければそう上手くは運びません。意思決定者が必要な情報を持っていなければ、ほとんど不可能です。

いつも話題になるわけではありませんが、ミーティングはプロのWebデザイナーの仕事の大部分を占めます。私たちはWebサイトを確実に魅力的で、機能的で、使いやすいものにするために雇われた専門家なのです。クライアントとの議論で私たちが黙っていては、最終的に平均以下のプロダクトしか生まれないでしょう。そうなったら誰も得をしません。

最近では、私はためらうことなくクライアントのアイデアに対して率直な評価を提示し、彼らが前進する最善のルートを見つける手助けをしています。このアプローチは大抵受け入れられ、感謝されます。おまけに、成果物はずっと良くなります。これは、私が若かったころに制作したものではなく、最近のプロジェクトを振り返る中で明らかになりました。

より良い方向に変わることを恐れない

私にとって変化とはつねに、プロセスや技術を心地良く使っている私の時間を台無しにしようと、ベッドの下に隠れている化け物のようなものでした。キャリアが浅かった頃は、自分がしてきた方法を変えることを恐れ、抵抗するために不健康な時間を過ごしたものです。

私は昔CSSレイアウトに恐怖していました。データベースを使うことを考えると、急に冷や汗が止まらなくなりました。PHPを書くことなど頭にありませんでした。

しかしポートフォリオを見直すと、そのような恐れには正当な理由がありませんでした。あらゆる分野で世界一になるべきだと言っているわけではありません。しかし私は、進化する方法を何度も見つけてきました。1995年、私はテキストエディターでHTMLを書き始めました。そして、私はそれから現在に至るまで、何とか新しいスキルを学ぶことができており、ほとんどの部分において時代についていくことができています。

もちろん、JavaScriptの更新のように、変化によって私のシステムに小さな衝撃が走ることには同じです。しかし今の私は、変化への適応力に大きな自信を持っています。なぜなら、以前もそれらに対応できてきたからです。

自分の起源を見つめ直す

好むと好まざるとに関わらず、過去のプロジェクトが存在するのには理由があります。もちろん、現在リリースしたばかりの新しい素敵なサイトと比べたら、見た目も機能も及ばないかもしれません。それでも、それらから学ぶべき貴重な教訓があります。

そのため、私は自分のアーカイブを通して見てみることを強くおすすめします。デザイナーとして進化するためのインサイトが得られるだけではなく、これまでに得た教訓をどのように活かしてきたのかを知ることができます。

過去を顧みなければ、自分がどれだけの道のりを進んだのか気づくことはできないでしょう。


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