フリーランスデザイナーがひとりでやっていくリスクと不安

Eric Karkovack

Eric Karkovack氏は20年以上の経験を持つウェブデザイナーです。ここから彼のビジネスサイトにアクセスできます。Eric氏はeBook:Your Guide to Becoming a Freelance Web Designerの著者です。

この記事はSpeckyboy Design Magazineからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Freelancing: The Risks and Fears of Going it Alone

フリーランスのWebデザイナーには多くの利点があります。たとえば、仕事をやりたい場所でやりたいようにできます。しかし、じっくり考えるべき深刻なマイナス面もあります。

実は誰もがフリーランスに向いているわけではありません。ひとりでやっていく自由とは別に、不安とともにかなり多くのリスクもあります。これは避けることができず、仕事のうちとして受け入れなければなりません。

今日は、実際のリスクとフリーランスデザイナーであることに関した不安を見ていきます。でも、あなたを怖がらせようとしているわけではありませんから心配しないでくださいね!

思い切って自分でビジネスを始めようと考えているなら、何に足を踏み入れようとしているかを知ることがベストです。そして、すでにビジネスを始めているとしても、まだしっかりと考えていないことがあるかもしれません。

それらについて説明するだけでなく、それらをうまく扱うために役立つアドバイスも伝えます。では始めましょう!

資金不足

おそらくビジネスにおいてもっとも恐ろしい部分でしょう。資金面での苦労はビジネスと私生活の両方に大きな影響を及ぼします。

もちろん、すべての人の目標は、少なくとも人並みの暮らしをすることです。そしてこれが現実的な目標となることがよくあります。しかし、山あり谷ありであるのが常です。

支払いに苦労するときがあるかもしれません。さらに、どこに住んでいるかによっては税金も負担になるでしょう。

このことに対するひとつの考え方は、時折存在する利益を生まないクライアントに備えて、稼げる仕事を常に作ることです。つまり、忙しくしていることは破産しないための最善な防御策のひとつですから、カレンダーをプロジェクトでいっぱいにしましょう。

計画をたてることでもリスクをいくらか軽減できます。たとえばビジネスがうまくいっているときに余剰のお金を貯金しておけば、いざというときの資金となります。

やるべきことがわからない

デザイナーなら誰もが、ずば抜けて頭脳明晰な開発チームと仕事をしたいものです。しかしほとんどのフリーランスデザイナーは自分自身で処理しなければならないのが現実です。そこには、今まで経験したことのない仕事を依頼されるリスクがともないます。

デザイナーの性格によっては、初めてする仕事のために一晩中起きることになるかもしれません(私は今でもそうです)あなたが不安なのはプロジェクトが求めているものを提供できないかもしれないということです。クライアントの気分を害し、恥ずかしい思いをする結果に終わってしまう可能性があります。

でも、要は考え方です。不安がる代わりに、新しいことを学ぶ良い機会として見ることができるでしょう。とにかく、学ぶことはビジネスをうまく続けるために重要なことなのです。

ときどき、私たちは学ぶということをもっと正式な教育環境に関連づけて考えがちです。しかし、少なくとも同じだけのものを実体験から学ぶことができます。また、学ぶべきものがあると知ることほど、人にやる気を起こさせるものはありません。

ここでの結論は、「知らないことを恐れない」ということです。

頼れる人がいない

 唯一無二のボスとしてフリーランスデザイナーは采配をふるいます。そしてビジネスのほとんどすべてに責任も持っています。仕事の多少にかかわらずとても荷の重いことです。

とはいえ、実際はこれがフリーランスデザイナーということです。長期にわたって成功するためには、ある程度の自立が必要な仕事です。それでも、仕事に没頭したり複雑な問題で行き詰まると、ひどい孤独感を抱くことがあります。「圧迫感」というのが最適な表現かもしれません。

しかし、この負担を軽くするためにできることがいくつかあります。財務面がしっかりしているなら、フリーランスデザイナーをひとり雇って手伝ってもらうことができます。直面している問題がひとつだけだとしても、メンタルヘルスの面で大きな励ましになります。

心の平穏を得るためのもうひとつの方法は、ミートアップやSNSを介してWebデザインのコミュニティとつながりを持つことです。間違いなく、そこにはまさに同じ問題を経験している人たちがいます。自分の状況に共感してくれる人と話をすることでプラスの変化が得られます。

クライアントとの付き合い

Webデザイナーの日常には、クライアントとの付き合いというものがある程度含まれます。ミーティングであれ、電話やメールでの会話であれ、人と接する基本的な能力を持つことは貴重な利点です。

とても外向的なデザイナーであっても、クライアントとの付き合いはストレスの多いものです。もし内向的なデザイナーなら、付き合いのすべてが活力を失わせるかもしれません。いろいろな性格の人々との付き合い方を身につける必要があるので、それはフリーランスをするうえで本当にもっとも気配りが必要な仕事です。

忘れてはいけないことは、完璧である必要はないということです。ウィットに富んだ発言を考えたり、雑談が得意である必要はありません。礼儀正しく、役に立ち、親切である限りはクライアントとの関係をしっかりと築けるでしょう。

ひどく不安だったとしても、学んで進歩することはできます。練習を重ねれば、それだけクライアントとうまく付き合うことができます。

プロの冒険者

確かに、ビジネスをすることの大部分は、危険を冒し恐怖を克服することにあります。特に仕事を辞めて独立しようとしている場合は、ビジネスを始めること自体が危険なことです。しかし、これらの不安定さを理由に、あなたが自分らしく好きなことすることを止めるべきではありません。

予想をうまく管理し、経験から学ぶことの中にすべての鍵があります。人は誰もが間違いを犯します。ときには、その間違いがかなり大きなこともあります。また、自分が何をしているか正確にわかっていない所で行き詰ってしまう可能性が常にあります。

これはすべてプロセスの一部です。進歩し続けるためのモチベーションとして使う限りは、恐れるということ自体には何の問題もないのです。


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