デザイナーは余暇をどう活用すべきか

Eric Karkovack

Eric Karkovack氏は20年以上の経験を持つウェブデザイナーです。ここから彼のビジネスサイトにアクセスできます。Eric氏はeBook:Your Guide to Becoming a Freelance Web Designerの著者です。

この記事はSpeckyboy Design Magazineからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Making the Most of Slow Times at Your Web Design Business

デザイナーであるということは極端な状況に対処する方法を学ぶことを意味します。頭がおかしくなるほど忙しく、精神的重圧に満ちた仕事がマラソンのように長く続く日があるかもしれません。クライアントが助けを求めてきたり、作ったものが壊れたり…大体想像はつくでしょう。この困難の連続が終わる日がくるのだろうかと思うような日です。

しかし、一方で何の動きもないまったく静かな日もあります。最初は少し休む時間ができてありがたいと思うでしょう。しかしデザイナーとしての性がうずきだすまで、それほど時間はかかりません。デザイナーは、ソワソワしながら何かが起こるのを待ち、この上なく忙しいときと同じく頭がどうかなりそうなこともあります。

同じ不安を抱えるにしても、ゆっくりした時間を持てているときのほうが、チャンスにあふれています。デザイナーが何か生産的なことができるときです(もちろんしないと決めることもできますが)。気力を充電しなおして、いつも近くで待ち受けている次なるマラソンの準備ができます。

仕事が落ち着いてゆっくりした時間を有効活用するためにできることをいくつか紹介します。

腕を磨く

猛烈に忙しいとき、緊急の事柄のために自己改善は二の次になることがよくあります。しかし、少しでも自由な時間があれば、それは腕を磨くチャンスです。

学びたいことによっては好きなときに数時間を費やすだけです。たとえば、CSSによる最新のレイアウトのテクニックのオンライン講座を受けるのなら、それを1日15分という具合に小さく分割しましょう。講座を終了するのに数週間必要かもしれませんが、打ちのめされることなく新しいことをなんとか学ぶことができます。

このとき、磨きたいことが何であるかはまったく重要ではありません。日常の仕事に役立つことであるのが理想ではありますが、学ぶプロセス自体がデザイナーの頭を占有して達成感を与えてくれます。

サイドプロジェクトを始める

もし新しいことを学ぶ機会あったのなら、そこで得られた新しい技能を使うのにサイドプロジェクトはうってつけです。

新たな冒険にすべてを賭けなくてもよいという意味ではありません。どの程度真剣に受け止めるかをじっくり自分で選ぶことができるということです。

そのプロジェクト自体が色の再現範囲の言葉の広さと、それを実現するための努力ができます。世界をすっかり変えてしまう本格的なアプリかもしれません。あるいは、決してほかの人とシェアすることのない小さなJavaScriptのUIかもしれません。

重要な点は、熱中できるものを作り出し、普段の仕事ではできないことを活用するということです。これが創造性をかきたててデザイナーは情熱を取り戻すことができます。

仕事の棚卸しをする

デザインの仕事を日々営んでいると、大局を見る余裕がなくなる傾向があります。ですから、仕事にさほど動きがないときは、自分がどこにいてどこへ行きたいかをしっかり見る良いチャンスかもしれません。

こういう時間の活用法のひとつは目下のクライアントを研究することでしょう。利益の出ているクライアントとそうでないクライアントを調べましょう。リデザインの余地を求めてクライアントのサイトを見直しましょう。クライアントもまさに同じことを考えているのにそこまで手が回らないということがとてもよくあります。デザイナーが先に積極的な態度を示すことで、クライアントを説得して行動をおこさせ、同時に自らの収入を増やすことになります。

また、ワークフローを簡単に分析してみるのも役に立ちます。これによって仕事をやり遂げるのを難しくしている障害や弱点に対処できます。新しいツールや別の仕事の仕方を試してみるチャンスかもしれません。

調べる領域は他にもたくさんあります。とりかかっているプロジェクトのタイプから提供しているサービスまでのあらゆることです。デザイナーとビジネスの両方がこういった見直しから成果が得られるでしょう。

オフィスの外へ行こう

事業主がもっともよく陥る罠のひとつがすべての時間を生産的なものにしようとすることです。確かに仕事中は有効かもしれません。しかし、デザイナーが燃え尽きてしまう危険もあります。

ですから、息抜きの時間を利用することが大切です。楽しくてリラックスできることに使いましょう。後ろめたい気持ちを持たずにそうしてください。どこかへちょっとでかけましょう。そんなに遠くへいかなくてもいいです。地元から離れる必要もありません。ただオフィスから離れて時間を過ごすことはとても良い効果をもたらします。

私たちがどれほど自分たちの仕事を愛しているとしても、仕事は私たちの生活の中でバランスが悪い量を占めています。可能なときにバランスを調整することには大きな利点があります。

時間は贈り物、賢く使う

毎日足らないように思えるもののひとつが時間です。ですから仕事が忙しくない期間は天からの贈り物です。ほかの時期にはできないことをするチャンスを与えてくれます。

次にスケジュールに空きができたときには、その機会を活かしてください。何かを学ぶ、スキルを練習する、ビジネスを改善する、もしくは取るべき休みを取りましょう。何をするかに関わらず、特別の時間を確実に有効活用してください。


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