デザイン職のポートフォリオで気にすべき8つのポイント

Paula Borowska

PaulaはフリーランスのWebデザイナーです。

この記事はDesignmodoからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

9 Tips for Design Job Applicants to Get that Interview

他のどの仕事とも同じように、デザインの仕事に応募することは精神的に疲れるものです。未経験者の場合でも、キャリア転職の場合でも、採用のコツやアドバイスの情報をよく調べて、採用担当者の目に留まるような応募書類を作成することが重要になります。そこで、本記事の出番でしょう。本記事では面接を確実に取り付ける最新情報を紹介します。

1. 過去の実績を活用する

まず一番重要なポートフォリオの作成から取り掛かりましょう。採用担当者はポートフォリオの形式(PDFやWebリンクなど)ではなく、ポートフォリオに過去の実績がしっかりと書かれているかを重視します。プロジェクトの制作期間を説明し、納期日も含めましょう。納期までに仕上げましたか? 個人やチームとして直面した課題、解決のためにどのような取り組んだのかについて説明します。過去の実績はデザインプロセスやデザイン思考を存分にアピールする最適な場所です。プロジェクトの開始から完成に至るまでの過程を振り返り説明しましょう。

詳細に制作実績を記載することで、デザインとビジネスにおける、あなたのスキルや問題のアプローチ方法を明確にアピールすることができます。伝わりやすいポートフォリオは採用担当の目に留まり、面接へとつながります。

シンプルに留め、ポイントを的確に表現する

各作品のキャプションは長すぎないようにし、アピールポイントだけを抽出して載せましょう。完成デザインよりも、思考プロセスを伝えることがポイントです。細かすぎる記録文書ではなく、重要ポイントだけに絞るよう注意しましょう。

2. 他人の功績を称える

制作実績の中で、同僚や、先生、パートナー、上司やステークホルダーなどの功績を認めることもポイントです。たとえば、開発者やマーケティング担当者と連携して取り組んだことを含めましょう。チームワークに長けていることがアピールできます。

協調性のある人に対して低く評価する人はいません。むしろ、まったく反対です

「どんな仕事もこなす人」になる必要はありません。特に専門性の高いレベルのポジションに応募しているなら尚更です。

3. 量より質を重視する

素晴らしいデザインをたくさん載せても、採用担当者はすべてのデザインに目を通す時間はありません。むしろ、採用担当者はそれほど読み込まないため、膨大な数の作品は読む気を失わせるほか、見た目もよくありません。3-6個ほど自信のあるデザインを厳選して好印象を与えるようにしましょう。

4. 作品をキュレーションする

量より質を重視し、ポートフォリオに載せる制作実績を厳選することで、作品をキュレートしやすくなります。どのような職種に応募するにせよ、ポートフォリオには募集内容に合う作品を載せるようにしましょう。たとえば、UXデザイナーに応募する場合はグラフィックデザインの作品は控え、逆の場合も同様にします。業務内容にとって無関係な作品はすべて除外しましょう。ポートフォリオには質の高くない数をたくさん載せるよりも質の高い作品を絞って載せる方が効果的です。

一番良いのは、様々な企業がデザイナーを雇って課題解決を試みた過去の事例(もちろんあなたが得意とする分野)に対して、あなたの作品を最もよく見えるようにプレゼンする方法について考えてみることです。そのキュレートされたポートフォリオによって、企業はあなたが会社の環境にどうフィットするか把握することに役立ちます。

5. プロフィールを含める

企業の社風に適合するかどうかも、採用の見極めに重要となります。WebサイトやPDFのポートフォリオにあなた自身について紹介しましょう。新規企業は大企業よりも個性的な人材を重視する場合があります。

プロフィールの項目やページを作成し、応募する会社の雰囲気にマッチした経歴を載せます。さらに、パーソナルな部分も加えるといいでしょう。マーベル作品のファン、猫好き、グルメなどを含むことで、採用担当者に親近感を持たせることができます。

6. 新しく添え状をつくる

添え状を効果的に使い、ほかの応募者とは一線を画しましょう。同じ言葉をコピー&ペーストして使用することは厳禁です。添え状は長く書かなくていいため、新しく作成しても時間はかかりません。個性的かつ簡潔に仕上げると、採用担当者に好印象を与え、書類選考の成功率が上がります。細かく書かずに、応募する会社と募集要項について予習したことが伝わるようにしましょう。企業が求める資格やスキルを文中に引用や反復すると、採用担当者からの評価が高まります。

あなたの経歴や趣味が企業にどのような利益をもたらすか一考し、添え状の前半部分で述べましょう。残りの部分には次のポイントを取り入れましょう。

7. 心を掴むメッセージで締める

添え状の最後は、チームワークスキルやAdobeスキルの高さなどありきたりな言葉を述べるのではなく、パーソナルな文章を作成します。たとえば、志望する動機、チームにもたらす利益、デザイナーとしての誇りなどに重点を置くといいでしょう。

募集内容にマッチするよう文面を調整し、スキルや資格は必ずアピールしましょう。ただし、ポートフォリオの文章と重複しすぎないように気をつけてください。ここでは、応募する企業が改善したい点、企業が持つ顧客、あなたがその企業にどう適合するかを理解し重点を置くことが重要になります。

8. 企業に焦点をあてる

最後のアドバイスは、就職活動をマーケティングに見立て検討することです。取引を成立させる最善の方法は、潜在顧客のニーズやペインポイントに焦点をあてることであり、自社のサービスの素晴らしさを訴えても成功しませんよね?

企業のニーズに対応し、企業目標に貢献できるよう応募書類を考案しましょう。まさに、マーケターが取引を成立させたり、フリーランスが次のプロジェクト契約を結んだりする方法です。マーケティングでは、顧客のニーズに重点を置くことでコンバージョン率が最大化します。求職活動プロセスも同様の考え方でアプローチすると、成功率が大幅に上昇するはずです。

最後に

これで、デザイナー職の応募に対するストレスや負担が軽減したはずです。この記事で紹介したポイントをしっかり押さえれば、書類審査に通過し、面接まで進むこと間違いないでしょう。成功を祈っています。


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