print文は文字列や数値、変数を標準出力(コンソール等)に表示します。ここでは、python version 2.xにおけるprint文の書き方について説明します。ただし、version 3.xでは使えないものもありますので注意してください。
また、Pythonプログラム中で日本語(UTF-8)を扱う場合はプログラムファイルの1行目か2行目に以下のコードを記述してください。
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# -*- coding: utf-8 -*- |
基本的なprint文の書き方
文字列を表示するには、printの後に表示したい文字列をクォーテーションで囲って記述します。シングルクォーテーション('')でもダブルクォーテーション("")でも構いません。
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print "Hello, world!" # Hello, world!と表示 |
数値を表示する場合は以下のようにクォーテーションなしで記述します。四則演算の結果を表示することもできます。
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print 3 # 「3」と表示 print 5 + 3 # 「8」と表示 |
また、変数の中身を表示することもできます。
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str = "Hello, world!" print str # 「Hello, world!」と表示 |
文字列、数値、変数をおり交ぜて表示する
文字列、数値、および変数を交えて表示するには、連結演算子「+」を使う方法や文字列置換フォーマットを指定する方法があります。
連結演算子「+」を使う
クォーテーションで囲った文字列、数値、変数を+でつなげます。+は四則演算の+ではなく、ここでは文字列及び数値、変数を連結して表示する役割をもちます。次の2つの例を見てみましょう。
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name = "Taro" print "Hello, " + name # 「Hello, Taro」と表示 |
ここでは、文字列Hello, と変数nameを連結して表示しています。
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num = 100 print "numの値は" + str(num) + "です。" # 「numの値は100です。」と表示 |
変数の値が数値の場合、str()で文字列に変換するのを忘れないようにしましょう。
文字列置換フォーマットを指定する
%d, %sなど、いわゆる%演算子のフォーマットを指定する方法もあります。次の2つの例を見てみましょう。
1つ目は%dを使用した例です。
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num = 2 print "numの値は%dです。" % num # numの値は2です。 |
2つ目は%dと$sを使用した例です。
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name = "Taro" age = 20 print "Hello, %s ! You are %d years old." % (name, age) # Hello, Taro ! You are 20 years old. |
文字列内で'%演算子'を記述すると、文字列の後ろの%に続けて記述した内容(1つめの例の場合は変数num)が置き換えられて表示されます。表示したい内容に応じて、例えば符号付き10進数なら%dを、文字列ならば%sをフォーマットとして記述します。表示したい内容が複数の場合、2つ目の例のように()内にカンマ区切りのタプルとして記述します。
出力先を変更する
print文の出力先を標準出力(コンソールやコマンドプロンプトなど)以外に変更するには>>を使います。test.txtというファイルに文字列を出力する例を示します。
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f = open('test.txt', 'w') print >> f, "This file is test.txt." f.close() |