UX MILK編集長の三瓶です。UX MILKを飲んでいただきましてありがとうございます。
UX MILKについて
UX MILKはUX(ユーザー体験/経験)デザインをテーマにしたメディアです。現在はWebやアプリにまつわるUXデザインを中心に、それらに関わる人すべてを対象に記事を配信しています。
UX MILKでは平日の朝8時〜9時に毎朝1記事配信しています。多くが提携している海外のメディアの翻訳記事で、たまに国内の事例やインタビューなども取り上げています。
UX MILKの飲み方
UX MILKの配信スタンスとしては、UXデザインに関するさまざまな意見・主張に触れてほしいというのが第一で、「UXデザインとは〇〇だ」と正解を提示したいわけではありません。UXデザインというのはそもそも正解があるような領域だとは思っていませんし、皆さんが向き合うべきユーザーに対する答えは、詰まるところ自分で見つけるしかありません。
UX MILKでは日々の記事を参考程度に飲んで(読んで)頂いて、常に思考停止せずに悩み続けることが正しいデザインの向き合い方だと考えています。
一つ一つの記事ではさまざまな著者が多様な意見を述べると思いますが、UX MILKとしては「そういう考え方もあるよね」というノリで配信していますことをご了承ください。皆さんはその考えに共感してもいいし、しなくてもいいんです。
UX MILKの考える「UXデザイン」
「UX」「UXデザイン」などの言葉の定義に関しては常に議論が巻き起こり、時には論争にまで発展することもあります。
まずは皆さん落ち着いてください。みんなベクトルは違うかもしれないけど敵じゃないんで、仲良くしましょう。
UXデザインという言葉の定義は確かに広く、さまざまな捉え方があることは事実です。そして大抵どれもそこまで間違っていないと思います。大事なのは、誰かとそういった話をするときに自分がどういった立場・見方で語っているのか、コンテキスト(文脈)を相手と共有することだと思います。
UX MILKでは上記で書いたとおり、その多様な定義をあえてごちゃまぜで取り扱っています。そうすることで自分で答えを探すほうが良いと考えています。
ですがあえて一つだけ言うと、UX MILKではUXデザインを「ユーザーが触れる・感じることすべてをきちんと、彼らに向けたデザインにしてあげること」と捉えています。
UXデザインはどうしても「デザイン」という言葉に引っ張られて「デザイナー」の領域でグラフィカルなものであったり、UI(ユーザーインターフェイス)のことだと思われがちですが、それだけではなくコンテンツ、企画、マーケティング、エンジニアリング、カスタマーサポートまで、UXデザインは全職種に関係するものだと思っています。
プロダクトやサービスにおけるユーザー体験/経験はすべてのタッチポイントが関わってくるので、チーム一丸となってユーザーと向き合う姿が理想と考えています。
何のためのUXデザイン?
そもそも私たちは何のためにUXデザインをするのでしょうか。ここも人それぞれ違うビジョンがあると思うのですが、実は今までUX MILKはあまり明確なビジョンがありませんでした。ずっと作りたいと思ってたのですが、先日ようやく決めました。
それは「UXデザインによってテクノロジーとヒトが共生し、持続可能な世界をつくる」ということです。
今後も多くのテクノロジーが登場する中で、私たちは社会がどうあるべきかをより考えるべきだと思っています。
WebやアプリのUXデザインなどからは一見少し遠い世界観のように思えるかもしれません。ですが、今やWebやアプリは生活の一部に深く関係し、今後もデバイスやUIはより生活に溶け込んでいくでしょう。私たちはそれらをデザインするとき、個の「ユーザー体験」というより、それらの集合体である「社会」や「社会性」をより意識していかねばならない段階に来ています。
いくらUXが向上し、生活が便利になったとて、それが自分たちの子供や孫の世代が住めない世の中にするようなことを本当にやるのか? という、いわゆる「持続可能(=Sustainable)」かどうかという議論です。
こういった話は環境資源などの問題を指すことがほとんどですが、もっとソフトな社会のコミュニケーションにおいても適用される話だと思います。今だとSNS疲れなどといいますが、今後もテクノロジーの台頭によって、人のつながりや関係性、心豊かさといったものが脅かされることは出てきます。
そういったときにいち早く警鐘を鳴らすべき人こそ、UXデザインに携わる私たちなのではないでしょうか。
「持続可能な世界」なんて多くの方がピンとこないと思うので、もっとざっくりいうと「社会のために役に立つのか?」と言ってしまってもいいかもしれません。
UX MILKでは皆さんの行うデザインの先にそういった未来があればと願っています。
※共感いただいた方、ぜひ一緒にUX MILKやりましょう。