「アジェンダ」「コンセンサス」など、普段聞き慣れないカタカナ語がビジネスシーンでは使われることがあります。特にこの季節、入社したばかりの新入社員は意味が理解できず戸惑ってしまうことが多いようです。
そこで今回はビジネスシーンで使用されるカタカナ語をまとめてみました。
アサイン
仕事を割り当てる、任命するという意味で使われます。
アジェンダ
やるべきことを事前にまとめたもののことです。会議の前などに用意し、それに沿って会議を進めていきます。
アジャイル
俊敏な、すばやいという意味から、とくにIT/Web業界では経営環境の変化に迅速に対応できる柔軟な情報システムや、効率的なシステム開発手法などを意味する言葉として用いられています。
アライアンス
いくつかの企業が経済的なメリットを享受するため、緩やかな協力体制を構築することです。提携先という意味もあります。
イシュー
ビジネス上の論点、課題、問題のうち、とくに重要なもののことです。
MTG
「meeting」の略で、会議のことです。
オンスケ
「on schedule」の略で、予定どおりの進行を意味します。
ガント
ガントチャートの略で、プロジェクト管理や生産管理などで工程管理に用いられる表のことです。
キャパ
キャパシティーの略で、仕事の許容量や限界という意味で使われます。
クロージング
クライアントに購入や契約を決断させることです。
コアコンピタンス
企業のもつ、競合他社が真似できない核となる能力のことです。
コミットメント
個人あるいは組織の目標を公約することを意味します。その確約した目標に対して責任をもつという意味合いも含まれます。
コモディティ
ある商品カテゴリにおいて企業ごとの機能、品質などの違いが分かりにくく、同じようなものになっている状態のことです。
コンセンサス
複数の人による合意を意味します。根回しや下相談で先に合意を取り付けておくことを「コンセンサスを得る」とも言います。
コンティンジェンシープラン
万が一の事態において、被害や損失を最小限にするための対応策のことです。
コンバージョン
企業の望む行動をユーザーがとること、多くの場合は獲得や成果を意味します。
シナジー
1+1が2以上になるような、相乗効果のことを指します。
ジャストアイディア
思いつきのことで、裏付けの乏しい仮説を発表する前置きとして用いられることもあります。
シュリンク
小さくなる、縮むという意味です。市場などが縮小する、データを圧縮するといったような意味合いで用いられます。
スキーム
枠組みを持った計画という意味です。
ステークホルダー
株主や債権者・取引先・顧客など、企業をとりまく利害関係者のことです。
タイト
キツキツで厳しいという意味で、スケジュールや予算に対して使われます。
タスク
与えられた仕事や職務のことです。
ナレッジ
組織にとって有益な知識・事例など、付加価値のある情報を指します。
バッファ
時間やデータ、人などについて、余裕を持たせている状態を指します。
プライオリティ
優先順位、優先度のことです。
PDCAサイクル
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の4段階を繰り返し、業務を継続的に改善するプロセスのことです。
ファクトベース
事実に基づいているという意味で、ロジカルシンキングの根本にある考え方です。
フィジビリ(フィジビリティスタディ)
事業計画の実現性を評価するために前もって行なわれる調査・研究のことです。実験的にやってみること、という意味合いで使用される場合もあります。
フィックス
仕事の内容・行動を最終決定することです。
フィードバック
評価結果を評価された本人に返すことで、ある業務の指示とその結果との食い違いとを分析し、その情報を次の指示に反映させて業務精度を上げていくことです。
フェーズ
物事の段階、局面のことです。
フラット
公平で偏りのない状態のことです。
ブラッシュアップ
特定の案件に関して、ある程度の完成度からさらに磨き上げ、質や完成度を高めることです。
ペイ
割に合う、(資金を)回収できるという意味です。
ベストプラクティス
過去で最も良い事例、あるいは最も効果・効率的な実践の方法のことです。
ベネフィット
利益、恩恵という意味です。
ペルソナ
会社が商品・サービスを提供するにあたって仮想的に設定する典型的なユーザー像のことです。
ペンディング
保留、先送りを意味し、「時期尚早なのでタイミングを待ちたい」というようなニュアンスで使われます。
ポジショニング
自社製品を競合と比較して分析するポジショニング分析における、自社製品の立ち位置のことです。
ボトルネック
生産活動において全体の円滑な進行・発展の妨げている要素を指します。
マイルストーン
案件の進捗を管理するために途中で設ける節目のことで、日付やイベント、行事などがマイルストーンになります。
○○マター
仕事の担当者を表し、「○○が責任を持って行う仕事である」という意味です。人名や役職などの後にくっつけて使います。
マネタイズ
収益をあげる方法のことです。
メソッド
方法、方式のことです。
リスクヘッジ
リスクを回避したり、軽減する工夫をすることです。
リスケ
リ・スケジュールの略で、予定していた時間を変更するときに使います。
リソース
いわゆるヒト・モノ・カネ・情報というような、企業経営や組織の運営に必要な経営資源を指します。
リテラシー
情報を自分の目的により正しく取捨選択できる能力(情報リテラシー)のことです。ビジネスの基本知識や業務知識のことを指すこともあります。
ローンチ
サービスなどを立ち上げることです。より狭義には、Webサイトを公開するという意味で使われれることもあります。
まとめ
ビジネスシーンでよく使われるカタカナ語をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
こういった言葉は伝えたいことを一言に集約できて便利な反面、人によっては不快感を与えてしまうこともあるようです。
まずは自分が使うことよりも、意味を理解する方を重視してみてはいかがでしょうか。
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Photo:Jeff Sturges by Joi Ito