Webデザイナーの中には、「もっと企画から関わりたい」、「デザイン以外の仕事もしたい」などと考え、Webディレクターへの転向を考えている人もいるのではないでしょうか。
同じチームで働いているからなんとなくディレクターの仕事内容はわかるけど、実際にディレクターにキャリアチェンジしてみるとなると不安が…ということもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、デザイナーからディレクターになる時のポイントと体験談を紹介します。
ディレクターになる時に必要なスキル
企業によって異なりますがディレクターの業務内容は、デザイナーとエンジニアがする業務以外全てと考えても良いでしょう。また、制作会社とインハウスでは業務内容が多少違いますが、求められる能力はほぼ同じです。
プロジェクトマネジメント
ディレクターの仕事を一言でまとめるならば、プロジェクトをスムーズに進めることです。タスクの割り振り、スケジュール管理、予算管理、品質管理などやることは多岐に渡ります。
コミュニケーション
クライアントからのヒアリングや
数値分析
数値分析を専門におこなうチームがある企業もありますが、最低限の数値分析は全てのディレクターの必須能力でしょう。さらに、SQLなども扱えるとさらにできる業務の幅が広がります。
タスク管理
どの職種でも同じですが、ディレクターの場合は業務内容が幅広いためタスクの抜け漏れが多くなりがちです。そのため、きっちりタスク管理と時間管理を行うことが大事です。
キャリアチェンジする時のポイント
ここでは実際にキャリアチェンジする時のポイントについて説明します。
キャリアチェンジする目的を明確にする
給料アップ、スキルアップ、企画がしたいからなど理由や目的は様々あると思いますが、キャリアチェンジをする目的を明確にすることが重要です。
ディレクターの仕事について改めて聞いてみる
実際にディレクターになってみると、多少なりともギャップがあるという人がほとんどです。周りにいるディレクターや知り合いなどに、Webディレクターで辛い時など一緒に仕事をしているだけではわからないことを聞いておくとギャップも少なくなるでしょう。
転職エージェントに相談をする
自分であれこれ考えて求人を探すより、思い切って転職エージェントに相談するのもひとつの手です。わざわざキャリア相談するのは面倒ですが、求人の紹介とその企業で求められるスキルなどの情報を知ることができるので、情報源のひとつとしてうまく活用すると良いでしょう。
デザイナーからの転職体験談
実際にデザイナーからディレクターに転職した3人の体験談を紹介します。
大手IT企業に入社し新規サービスのデザインを担当している内に「企画段階からもっと関わりたい」という思いが強くなり、設立から1年以内のスタートアップに転職しました。
まだ社員も少ないこともありデザインとディレクションを兼任する形で仕事をしています。勤務時間は長く給料も微増という程度ですが、やりたい仕事ができてストックオプションも多少ながらもらえているので満足です。
制作会社でデザイナーとして働いていましたが残業の多さと給料の低さに嫌気が差し、Webディレクターとして転職活動を始めました。
最初は自分で求人を探していたのですが、自分の条件に合う求人が見つからず転職エージェントに登録しました。職種を変えるということで不安でしたが、転職エージェントの人に求人企業の選定から給料交渉までしてもらい、結果として給料はアップし残業も以前よりは少なくなりました。
デザインの仕事をやっている中で、次第に「企画」をしたいという気持ちが強くなり思い切ってWebディレクターへの転向を決意しました。上司にかけあったところ、幸いにも社内異動でWebディレクターになることができました。社内異動のため給与は据え置きです。
雑務や調整が多いなど思っていた部分と違うところはありますが、新しいスキル・経験を積むことができて満足しています。デザインのこともわかるWebディレクターとして重宝してもらっているので、今後は自分のプロダクトを持つプロデューサーになることが目標です。