サイトなどに登録するとき、利用規約を読んだことがありますか?
調査によると、オンラインの商品やサービスのために契約するとき、たった7%のユーザーしかその全文を読まないとのことです。利用規約はとても文字数が多く、堅苦しいので、ユーザーが読まないのは無理もありません。
ある調査によれば、ほとんどの利用規約は1,000~8,000語から成るそうです。そのうえ、それを理解するには、少なくとも大学2年生レベルの読解力を要します。関連する調査によると、平均的なユーザーは1年に1,462のプライバシーポリシーを見ると推測されます。
もしユーザーが、自分が訪れた新しいサイトのすべてのプライバシーポリシーを読んだとすると、それらを読むのに1年間で244時間かかることになります。
こうなっているのも、すべてサイトのせいです。サイトの利用規約は、もっと理解しやすくあるべきです。そうしなければ、ユーザーがサイトを間違った方法で使ったり、法律に違反したり、知らないうちに他のユーザーに損害を与えたりすることがありえます。また、サイトは、利用規約の意味を明確にしないと、多くのユーザーを失うこともありえます。
サイトは、利用規約をユーザーに提示するやり方を変えなければなりません。
長さと言葉づかいについては、変えることはできません。なぜなら契約書は、ユーザーが自分の都合がいいようにそれを解釈したり意味を曲げたりできないように、厳密に明確に書かれなければならないからです。
しかし、サイトができることとして、長くてわかりにくい言葉づかいを素人でもわかる言葉に単純化した要約(サマリ)をそれぞれの条項の隣に付けるくらいのことはできるのではないでしょうか。すでにこれをやっているサイトがいくつかありますが、もっと多くのサイトが実践するべきなのです。
もし利用規約に規約要約があれば、もっと多くのユーザーがそれを読んで理解できるようになるでしょう。
それにより、ユーザーは自分がどのような権利をもっていて、サイトで契約する前にどのような権利を放棄しなければならないか、知ることができるでしょう。そればかりか、サイトのもっと多くのユーザーがルールを守るようになるでしょう。
ユーザーに長くて複雑な利用規約を読ませるのは不当なことです。
すべての利用規約ページが、ユーザーが読みやすいように、規約要約を備えるべきです。そうすれば、ユーザーはやっと自分がどのような権利をもっているか知り、新しいサイトを安心して使えるようになるかもしれません。