UXは、その存在を気づかせないときに成功したと言えます。Webサイトのデザインが流れるように直観的になされていて、訪問者が不満を感じることなく情報を見つけることができれば、成功です。UXこそがWebサイトのリデザイン、リフレッシュのすべてです。Webサイトがださくてうまくナビゲーションできていなければ、せっかくのコンテンツの品質、グラフィックデザインの美しさや企業の評判も意味をなしません。
UXは、よくでてきるときには気づかないものの一つです。UXが貧弱だと、その存在に気づかれてしまいます。ちょうど都市計画のようなものです。例えば、シカゴの都市計画が良く出来ていることは、アトランタのような都市に出かけたときに気づきます。シカゴの街のデザインは論理的で整然としていますが、アトランタは同じ名前を持った全く異なる道や奇妙な交差点、非論理的な配置でいっぱいだと多くの人が主張しています。アトランタへの旅行に関するUXはどう考えても不満がたまるものです。
1. ユーザーの理解に時間をかける
Webサイトの美的なアピールは重要ですが、あなたがどんな見た目や雰囲気が好きかということに基づいてデザインを選択することは避けましょう。あなたの会社のWebサイトはあなたのものではありません。あなたのマーケットのためのものです。そこに導かれる人たちの心に響かなければコンバージョン率を上げることはできません。ターゲットとするマーケットに関する理解が浅いと、Webサイト作りは利益を上げるための投資ではなく、逆に価値を下落させるものとなってしまいます。データに基づいてマーケットのペルソナを確立し、マーケットへの探求を一歩先へ進めましょう。顧客が他にどんなWebサイトが好きかを知り、それらがフローやUXの点で顧客たちの関心を得ているところを真似したり、改善するために活かしましょう。
2. 目的を定義する
「マーケティング」や「投資利益率を改善する」といったことに対する一般的な答え以上のことを考えましょう。そうした答えは確かに正しいものでしょうが、同時に漠然としたものです。明確で数値にできる達成可能なゴールを設定してください。ほとんどの企業はWebサイトの再デザインやリフレッシュを数年間維持することを狙いとしていますが、もっと時代にとらわれない長期的な視野に立った目標に焦点を当てましょう。
Webサイトの目的に優先順位をつけてみましょう。ほとんどの企業にとってWebサイトの主な目的とは、マーケットのための情報の貯蔵庫となることやサービスを分類して宣伝することです。他の目的としては、オンラインで見積もりを出すことやeコマースの中核となることがあります。また、Webサイトを顧客のためのポータルサイトにしたいと考えているところもあるでしょう。
3. 基本的な機能を軽視しない
Webサイトのリニューアルはわくわくするものです。現在のWebサイト全体のルックアンドフィールを再点検し、最新の投資利益率に基づいたトレンドを取り入れることで、大きな違いが出てきます。しかし、余計な飾り付けにばかりとらわれていると災難を招きます。「面白さ」に目を向ける前に、機能性を考えることから始めましょう。アナリティクスに目を向け、ナビゲーションとコンテンツに関する確固とした決断を下しましょう。あなたのWebサイトの中心となる目標は何ですか? あまりにも大きなことを性急に考えたりすると、後戻りして、基本的な部分をもう一度デザインするために無駄な時間を使ってしまうことになります。
4. トップページに時間をかける
トップページは顧客を引き付けるための最初の機会です。トップページにすべてを詰め込む必要はありませんが、ここはあなたのメッセージ、ブランディング、サイトナビゲーションのためのメインのアクセスポイントです。文章は可能な限りシンプルに、正確にしましょう。情報のスクリーンショットを上手に使ったWebデザインをしたものがある一方で、長いスクロールを必要とするデザインのものもあります。トップページに必要なデザインを選び、最も重要なコンテンツ(セールスの文言、CTA等)をユーザーがすぐに見える先頭付近に配置しましょう。
ユーザーがWebサイトに期待する要素はいくつかあります。例えば、先頭の左側にあるロゴをクリックするとどこからでもトップページに戻れる仕組みなどです。Webサイトのトップページは問合せ情報ページ、コンテンツ情報ページ(サービスや商品内容、プログラム)、アバウトページ、ニュースやブログヘのリンクがあるべきです。
5. レスポンシブデザインにする
Webデザインの流行のすべてを無理して取り入れなくても構いませんが、アクセシビリティだけは別です。今日、すべてのWebサイトはレスポンシブデザインであるべきです。ユーザーたちは仕事先で、外出先で、またリビングルームで情報を見ているかもしれません。コンピューターが近くになければ(あるいはあっても)人々はスマートフォンやタブレットで情報を見ているかもしれません。
どのデバイスからでも直ちに情報にアクセスできることを人々は期待しています。より多くの商品がインターネットで販売されるようになっている今日、企業はレスポンシブデザインによってどのようなデバイスからでもWebサイトを体験できるようにする必要があります。こうしたデバイスのUXはデスクトップよりもむしろ重要な場合もあるのです。
6. SEOに注力する
SEOはWebサイトにとって後からついてくるものではありません。Webサイトが新しいものであれ再構築したものであれ、SEOは顧客たちに最初のコンタクトを取る上で信頼できるものです。Webサイトが古いSEOの慣習ではなく見返りのある戦略を取れるようGoogleのアルゴリズムと業界の反応に焦点を当てましょう。
ただし、これには注意点があります。SEOは確かに重要ですが、これにばかりとらわれてWebデザインをしてはいけないということです。SEOを考慮することは必要ですが、過信してはいけません。特定の戦略に労力をかけて検索エンジンにヒットさせるよりも違和感のないUXに焦点を当ててコンテンツを開発することを多くの専門家は勧めています。
7. コラボレーションする
Webサイト作りは一人でできる仕事ではありません。とくにデザインはグラフィックアーティスト、デベロッパー、戦略家、市場調査担当者など、グループによる作業です。ほとんどの場合、サイト作りのそれぞれの段階で承認プロセスが必要です。コラボレーションとは、単なるコミュニケーションではありません。現実的で包括的な計画を立て、能率的な承認プロセスを確立し、そして創造性を発揮することです。
大きなプロジェクトにおいては、チームのそれぞれの個性がサイトのルックアンドフィールやエクスペリエンスに意見を投入します。これらのアイデアを創造的にまとめられなければ、Webサイトの再構築は数カ月、時には数年かかってしまうでしょう。
8. 古いコンテンツを新しいサイトにコピペしない
Webサイトは生き物です。それぞれ異なる外見と個性を持っています。しばしば、古いサイトで使われていたコンテンツは新しいサイトではうまくいきません。すべてのデザインを見直すのと同様、文章、ビジュアル要素、ビデオなどのコンテンツについても新しいものにリフレッシュできるよう時間と予算をかけましょう。情報をそぎ落としたり、メッセージをリライトしたり、マーケットに合致した新しいコンテンツを付け加える必要があるかもしれません。データに立ち返り、顧客にとって価値があり身近に感じるようなコンテンツを作成しましょう。
9. ブランドのイメージに忠実に
いくつかの企業は最新のトレンドを追い求めることにばかり気をとられています。彼らは顧客が何を求めているか忘れていたり、ブランドの個性をおろそかにしています。Webサイトがブランドのイメージや使命、目標を反映したものでなければ、顧客の共感を得ることは難しいでしょう。コンテンツとブランドイメージに関連性を持たせなければ、Webサイトは無数にある他の似たようなサイトの中に埋もれてしまいます。美的なアピールをブランドの個性と統合させることに時間をかけましょう。全体の外観は、訪問者たちをWebサイトに引き付けるための最初の機会です。
10. 作業が終わっても、終わりではない
本当に素晴らしいUXは時間とともに少しずつ変わっていくものです。読み込むたびに良くなっていきます。より軽快に、直観的に、またより関係性の深いものになっていきます。新しくデザインしたWebサイトを公開しても、それは始まりにすぎません。より良い投資利益率をWebサイトから得たいなら、ユーザーの人気(あるいは不人気)に応じて微調整や更新をしなくてはいけません。最初に考えていたことが思ったほどユーザーにUXの面でインパクトを与えていないなら、もっと驚かせるような要素が必要でしょう。サイトの公開を投資利益回収戦略の始まりだと考えてください。今後も一緒に働きたいと思うようなWebサイト開発チームを選択してください。
Webサイトのリニューアルは単に色を変えることではないのです!