ランディングページはサイトの訪問者を顧客に変える重要な役割を果たします。サイトの目的にもよりますが、ここでのコンバージョンは登録フォームに情報を送信させることから、製品を買わせるところまで多岐にわたります。ランディングページオプティマイゼーション(LPO)、すなわちランディングページの最適化はターゲット層を取り込むのに重要な要素だと考えられています。コンテンツと見た目をうまくすり合わせることで、ウェブサイトをより露出させたり、魅力的にアピールし、ビジネスゴールを達成するのを助けます。
しかしながら、多くのウェブサイトはランディングページの最適化というものを誤解しています。ランディングページの目的を達成できないどころか、時にはウェブサイトやブランドの信用すら失ってしまうこともあります。以前「ランディングページのデザインで守るべき9つのこと」でリストアップしたように、以下、避けるべきよくあるミスを挙げていきます。
1. オプトインフォームを多用しない
オプトインフォームは顧客とつながるにも、マーケティング統計的にも非常に優れた手段です。しかしフォームの乱用は逆効果です。多くのウェブサイトでポップアップボックス、サイドバー、そしてフッターなどの場所に考えもなくフォームが設置されています。こうした乱用は訪問者にストレスを与え、おそらく直帰率を高めるだけの結果に終わってしまうでしょう。ランディングページへの訪問者はコンテンツそのものに興味を持ってきているので、そのクオリティについて確信が得られない限りは登録しようとは思いません。逆に適切かつ賢い選択肢を伴ったフォームの設置は質の高い登録者の増加をもたらします。
ポイント:可能であればランディングページ中のオプトインフォームは一つにとどめておきましょう。かつ、文章は必要な情報以外は極力書かないこと。
2. 見返りなしで無料ダウンロードさせない
無料のeBookなりレポートなりをダウンロードできる場合は、必ずオプトインフォームを通してからにしましょう。フリーダウンロードの場合、ユーザーはフォームに記入するという少々の労力は厭いません。あなたの提供するコンテンツに興味を持ってくれている潜在顧客のリストが手に入る絶好の機会を、みすみす逃してはいけません。
3. 最適化の方法は千差万別-リサーチを怠らない
すべてのビジネスに通用するようなランディングページ最適化の方法なんてありません。フリーダウンロードが功を奏したケースがあったとしても、他ではそうでもないこともあります。リサーチを怠らないでください。A/Bテストを行い、最も効果的な最適化のプロセスに尽力できていることを確認しましょう。.
ポイント:可能であればGoogle Analytics & Insightsを使って最適化プロセスを改善してみてください。
4. ありがとうございました。だけで終わらせない
いかなる産業であれ、顧客というものは常にサービスや製品に対して何らかのお礼を求めているものです。顧客との関係を築くために、こうしたお礼を申し出る機会を逃さないようにしましょう。動作の完了ページで単なるお礼の言葉にとどまらず、プラスαのオファーを設けることは顧客が再び戻ってきてくれる可能性を高めます。顧客へのサービスはどのビジネスでも極めて重要なことです。あなたにより多くのビジネスチャンスをもたらすのは新規顧客ではなく、既存顧客であることを常に心に留めておきましょう。
ポイント:顧客が完了ページに辿り着いたら、必ずレビューをお願いしましょう。
5. 訪問者の導線を邪魔しない
成功しているランディングページというのはコンテンツが適切な導線で配置されています。例えば、訪問者が自分のメリットを理解したところで初めて、あなたは彼らにフォームに記入するよう促すことができます。訪問者の立場に立って、あなたのウェブサイトと似たようなサイトであなた自身はそこに何を求めているのかを考えてみましょう。ランディングページの目的はメールアドレスの収集やフォロワーを充実させることより、訪問者との対話にあります。文字コンテンツ、画像、リンク、フォームや製品そのものといった要素すべてが調和し、お互いに協調しあってなくてはいけません。
6. 欲張りすぎない
顧客に多すぎる質問を投げかけたり、複数の動作を一度に行うよう要求すると必ず混乱を招きます。訪問者がかならずしもフォームを埋めてくれるとは限りません。あなたのSNSにいいね!してくれるわけでもなく、フリー素材をダウンロードしてくれるとも限りません。広告を埋め込み、訪問者を別のサイトに誘導するなんてもってのほかです。あなたのウェブサイトを訪れてくれていたはずの彼らは、あなたのサービスや製品を完全に理解することができないまま離れていってしまいます。
ポイント:ランディングページに広告を入れすぎるのはやめましょう。訪問者が欲しいのはコンテンツであって、広告ではありません。
多くの場合、ランディングページがあなたのサービスについて好印象をもたせ、それを助長させる唯一の機会です。訪問者があなたのビジネスについてもっと知りたいと思わせるような工夫を凝らしましょう。ランディングページの最適化とは非常に複雑なものです。しかし本質はあなたのユーザーを理解すること、それだけなのです。