コンテンツユーザビリティを高める4つの要素

Yona Gidalevitz

Yona Gidalevitz氏は、Codalのテクニカルライター兼研究者です。Codalでは、彼は様々な種類のコピーの作成および編集のサポートを行っています。ブログから提案、SEO関連のタスクまで、Yona氏はCodalに意見と幅広い知識を貢献してきました。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

(Usable) Content Is King

皆さんも「コンテンツは王様だ」というフレーズを耳にしたことがあると思います。Bill Gates氏がこのフレーズを1996年に生み出ましたが、その当時から彼はコンテンツがウェブ上で果たす役割について予測していたのです。それ以来この人気のある格言は、優れた理由とともに多くのSEOストラテジストやコンテンツマーケターたちにとって、スローガンのようなものへと成長しました。

UXデザイナーの皆さん、よく聞いてください。Gates氏の広く受け入れられた哲学は、コンテンツがアプリケーションやウェブサイトのインターフェースデザインよりも、UXの中心であるという信念を含んでいます。実際、Googleのいわゆる「クオリティアップデート」はこのことを反映しています。

事実、コンテンツライターのほとんどは、UXデザイナーではありません。しかし、インターネット上でその活路を見出しているコンテンツのほとんどは、ウェブマスターやコンテンツライターから直接受け取られた形のまま公開されているのです。

皆さんや皆さんのチームが、SEOやデザインなどのルールによって機能しており、未だに結果を出せていない場合、コンテンツのユーザビリティが欠落している可能性があります。UXデザイナーは、コンテンツユーザビリティの向上をサポートするために、作成プロセスに参加すべきなのです。

コンテンツを利便性のあるものにするためには?

コンテンツユーザビリティとは、ユーザーがウェブサイト上またはアプリケーション上でコンテンツに関わる際の、作業の相対的な容易性を指します。コンテンツが圧倒的に利便性があるとみなされるためには、ユーザーが混乱したり、退屈に感じたりすることなく、コンテンツの全ての面に関わることができる必要があります。

公開するコンテンツを利便性の高いものにするための方法は、たくさんあります。以下の項目がユーザビリティに関するユーザーの考えに与える影響を考えてみましょう。

1.形式

2.品質

3.シェアビリティ

4.スタイル

1.形式および機能を考える

コンテンツはたくさんの形式のものが存在しており、テキストや画像、音声、および動画は全て、コンテンツの形式となっています。ユーザーがトピックに関わりやすくするために、サイトまたはアプリを複数のコンテンツ形式で充実させましょう。

気概のあるUXデザイナーは、効果的なUXが基本的に、ユーザーのエンゲージメントへの敷居を下げる能力を基盤としていることを知らなければなりません。すなわち、ユーザーが椅子に座って、目をあまり動かすことなくゆっくりとコンテンツを満喫することができるようにすることが、優れたUXなのです。

また、次のことを忘れないでください。ユーザビリティのコンテキストでは、形式は機能よりも重視されるべきではありません。最もメディアに富んだブログでさえも、インタラクションのメディアが元の、またはユーザーを引き込ませる材料の欠落を隠す覆いの役割以上の働きをほとんどしない場合、ユーザーを引き留めるのに苦戦することでしょう。

2.品質とはユーザビリティのことである

これはほぼ言うまでもありません。「ほぼ」です

質的ライティングは非常に重要です。利便性のあるコンテンツは、読んでいて楽しいものでなくてはなりません。質の低いコンテンツは、ユーザビリティの観点から言って何の価値もありません。ユーザーは低品質の記事を読む時間も、意思もないのです。

質的コンテンツは、テキストに限りません。エンゲージメントのメディアが最適ではない方法で公開されている場合、複数の形式のメディアを通じてユーザーエンゲージメントに対する敷居を最小限に抑ようとすることは、それほど有効な戦略とはならないでしょう。 

画像は、ページ読み込み速度に支障をきたさない限り、モバイルに最適化され、デバイスのビューポートが許容する高解像度で表示される必要があります。同様に、低解像度の動画、または読み込むのに非常に多くの時間を要する動画は、コンテンツユーザビリティの支障となります。 

3.最大のシェアビリティを確保する

最善の方法は、「トレンドとなっている方法」から派生することが多いです。FacebookやTwitter、LinkedIn、Google Plusなどのソーシャルメディア市場が優勢となり、コンテンツのシェアビリティはコンテンツユーザビリティの避けて通れない要素となりました。

容易に共有できるコンテンツは、ユーザーのエンゲージメントを促すだけでなく、ユーザーにコミュニティとしてのコンテンツへ参加する機会を提供することでユーザーのエンゲージメントを簡略化します。

コンテンツのシェアビリティを促進する方法はたくさんあります。

1.キャッチーながらも詳細な情報を提供しているタイトルをつけてみましょう。

2.ソーシャルメタデータタグを使用して、コンテンツがソーシャルメディア上で表示される方法をコントロールします。

3.ユーザーがコンテンツを共有しやすくするために、ソーシャルメディアボタンを組み込みましょう。

4.ウェブサイト上にインフォグラフィックを提示している場合は、ユーザーが自分のサイトにそれらのインフォグラフィックを埋め込むことができる機会を提供しましょう。

5.DisqusLivefyreなど、異なるコミュニティをまたいだエンゲージメントを促す、コメントホスティングサービスを活用することを検討してみましょう。 

4.スタイリッシュなコンテンツを公開する

ユーザビリティの最大化のためにコンテンツをスタイリングすることは必須であり、おそらく最も取り掛かりやすい箇所だと思います。コンテンツのスタイルがユーザーのエンゲージメントをもたらすように、最適化できる要素は数多くあります。

テキストを基本としたコンテンツの場合、利便性の高いタイポグラフィの確保から始めると良いでしょう。利便性の高いタイポグラフィとは、フォントの選択、フォントの重さ、文字詰め、行間、太文字およびイタリック体の適切な使用の効果的な組み合わせのことを指します。

コンテンツは、リーダビリティに貢献するような方法で、ページ上に配置されなくてはなりません。すなわち、段落は最大3~5行にとどめ、そしてコンテンツは段落の長さの制約が意味に支障をきたさないような方法で細分化される必要があります。

利便性のあるコンテンツを促すには、ダブルパンチである必要がある

UXデザイナーの皆さんは、次のことを知っておいてください。皆さんは、コンテンツユーザビリティの最良の実践方法に、自社のブログ上のコンテンツを準拠させる責任を負っています。これは、コンテンツライターおよびウェブマスターのために作成した継続中の包括的なプロセスの形式、またはテンプレートの形式で提示することができます。

チームに所属しているコンテンツライターおよびウェブマスターは、UXデザイナーではないということを忘れないでください。皆さん自身をコンテンツ制作プロセスから切り離してしまうと、結果として利便性のないコンテンツが出来上がってしまい、それによってユーザーの行動を起こさせることができなくなります。

もし皆さんが本記事を読んでいるコンテンツライターで、社内にUXデザイナーがいない場合は、皆さんのチームのためにコンテンツ制作戦略を作成してくれるUXデザイナーを雇用することを検討してみてください。そうでなければ、皆さんが本記事で述べた基礎知識を学び始める必要があるでしょう。

このシンプルな公式を忘れないでください。利便性のあるコンテンツ = コンテンツライティング + UX デザイン


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